18歳の時に、SSCのクレーコートで開催された日本国内のオリンピック予選ではジュニア代表として選考をしてもらい参加することができました。この試合は日本のトップ選手8人が総当たりで戦う試合です。
クレーコートで総当たり戦。プロの世界でもめずらしい試合方式でした。高校卒業後にはクレーに絞り、南米のサテライトにチャレンジすることをすでに決めていたので、かなり標準をあわせて挑んだ覚えがあります。
当時ブラジル人コーチにクレーコートでの戦い方として「ボレーに入る際は必ずスライドして入るように」というアドバイスを貰いました。
クレーコート育ちの選手は、ボールに近づくと打つ前にスライドの動作を行い、滑りながら打つ、もしくは滑り終わった後打ちますが、クレーになれていない選手はどうしても打ち終わった後にスライドをしてしまいます。ムダなフットワークとなってしまい、見た目も足下が不安定に見えてしまいます。そのような理由も踏まえてのアドバイスであったと思います。
それが理解できるようになり、ボレーだけでなくすべてに適応することができ、動きのスピード、加速、そしてボールとの距離、そして身体の切り返しからの次の動作へとすべてが連動して動けるようになり、試合を支配することができました。
テニスにおけるフットワークの技術はただ速く走るだけではなく、ボールとの距離なども含め、ストップする技術もとても重要です。
以前に、陸上選手とベースラインからドロップショットを取る競争をしたという話を聞いたことがあります。速いのは陸上選手でしたが、そのままネットを飛び越えてしまったとか。笑ってしまいますが、それぐらいストップするのはひとつの技術であるというのがうかがえますね。
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