トヨタジュニアと全豪

今日から全豪本戦スタートですね。伊達さん残念でした・・・。
興奮しながらテレビを観ていた人も大勢いたと思います。
勝負ってこういうものなんだなと改めて感じました。

話はメルボルンから千葉に一気に移りますが、
千葉では昨日までトヨタジュニア全国大会の県予選が行われていました。

長塚は予選から決勝戦までを観て、ある発見をしました。

シード上位の選手と、そうでない選手、そして、予選落ちした選手の差が、
目で見てはっきり分かる大会だったのです。

それは、スコートでプレーしているか、長ズボンのままプレーしているか、ということ。

本戦の初日、上位選手は全員、最初からスコート(もしくは短パン)でプレーしていました。
そして、そうでない選手は見事に全員長ズボン姿だったのです。
ですから、最近目が悪くなった長塚でも、
遠くのコートの試合もすぐに選手の判別ができました。

本当なら逆になるはずだと思うのです。
挑戦者側がズボンを脱いで、最初から全力でぶつかっていくべきではないでしょうか。
それなのに、みんな長ズボンとは。
気合いが足りないというか、なんというか・・・。

驚いたことに、その翌日も同じ現象が起きたのです。
準決勝の試合のコートと、5位~8位決定戦を戦うコートと別れたのですが、
準決勝を戦う4人の選手はこの日も最初からスコートになりました。
でも、順位戦を戦うコートは全員長ズボンでした。(途中で脱いだ選手もいたけど・・)

試合のレベルが低くなればなるほど、長ズボン率が高いということなのです。
予選はほぼ100%の選手が長ズボンでプレーしていました。

長ズボンでプレーした選手は、上位選手との差が、
ラケットの振り方がどうの、とか、ライジングがどうの、とか、精神面がどうの、とか、
そういうレベルではないことを自覚すべきでしょう。

まずは基本的な動きに問題アリなのです。
長ズボンのままで、いいプレーができる訳がありません。
全てのボールに全力で向かっていくということをやっていれば、すぐに体が温まるはず。

スタンスを広くとって低い姿勢で動いていれば、
脚に長ズボンが引っかかって邪魔になるはずなのです。
股関節を開きづらいのが”うざったく”なってズボンを脱ぐはずなんだけどな。

でも、それを気づかない(感じない)でプレーできるということは、
十分に低い体勢を取って、全力でボールを追いかけていない証拠だと思います。

勝ち残った選手は男女とも全員スコート&短パンでした。
全国的に観てもレベルの高い女の子たちの方が、
男の子よりもスコート&短パン率が2倍以上高かったことも付け加えておきましょう。

ということで、会場を見回して『なるほどな』と感じた大会でした。

動けない選手は勝てません。断言できます。
動きが悪いと言われていただダベンポートだって、
実際に対戦するとリーチが長いし意外と素早かったです。
伊達さんの動き、杉山さんの動き、森田さんの動き、
それぞれ特徴がありますが、どの選手の動きも凄まじいですよね。

昨年の全日本の時、小浦GMがおっしゃっていました。
『みんな、伊達の強さをライジング=攻撃力だというが、違う。
アイツの本当の強さはデフェンスや。』と。

しっかり守れるから、余裕をもって攻める事ができるんですね。
長塚は選手の頃に『自分にもっと守備力があったら・・・』と感じることが度々ありました。

強くなりたいジュニア選手のみなさん、
怪我の予防以外での長ズボン着用は止めましょうよ!
裏地付きの分厚いズボンなんて、もってのほかです。

止めなければ、”スコート&短パン組み”との差が縮まらないどころが、
彼らにどんどん引き離されると思いますよ。

フットワークが悪いと言われていた長塚だって、
ジュニアの頃は、真冬の夜も短パンで練習していました。
昔は今よりも寒かったはず・・・。

プロになった高雄恵利加も、ジュニアの頃は短パンで、
顔を真っ赤にして、頭から湯気を出しながら練習していました。

まだ寒い日が続きますが、
若いジュニアのみなさん、スコート&短パンで元気良く動きましょう!
風邪は引かないように・・・。


コメント

  1. ☆のカービー さん : 2009.02.07

    まさに目からうろこですね。
    この辺はコーチの方々の指導もあるのでしょうか。

    我が家の小4の息子は、届かないボールに膝をつく癖があって、ウォームアップパンツはいつも穴だらけ、、、
    冬でも半ズボンにしたら、最初は血を流していましたが、段々と膝を突かずに足を動かしてボールに追いつく癖がついてきたように思います。トップジュニアとは全然、レベルが違う話ですが、、

    頑張れ、ジュニアのみんな!

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