10月28日 エルステ バンク・オープン
2016年2月の全米室内選手権(メンフィスオープン)以来2年8ヶ月ぶりの優勝を狙った錦織圭(日清食品)だったが、32歳のベテラン、ケビン・アンダーソン(南アフリカ)に3-6、6-7(3)で敗れ、優勝を逃してしまった。
第1セットは第3ゲーム、このゲームだけで14分の激戦の末にアンダーソンが先にブレーク。
第2セットはお互いにキープが続き、タイブレークに突入したが、先にミニ・ブレークを許し敗れた。
最後まで諦めずに粘り強いテニスをしていた錦織だったが、今年のウィンブルドン準優勝のビッグサーブと折れない心を崩すことはできなかった。
「素晴らしいプレーヤーであるケイに勝てて嬉しい。
そして夢であり、目標でもあったATPファイナルの出場を決められてことも、合わせて嬉しい」とアンダーソン。
「(アンダーソンは)リスクを取って素晴らしいプレーをしてきた。
彼のプレーを称賛したい」と残念ながら敗れてしまった錦織は語った。
錦織の次戦は29日開幕のローレックス パリ・マスターズ(パリ)。第10シードで出場する。ドロー
錦織圭対アンダーソン
大接戦の決勝詳細
対戦成績は錦織の4勝2敗
錦織がトスに勝ちレシーブを選ぶ。
左右に走らせフォアをクロスに決めなどするが、アンダーソンがキープ。
2度のデュースの末にサーブ&ボレーで錦織もキープ1-1。
リターン・エースで0-30とチャンスが来そうだったが。
動きもテニスも良い錦織、最後の決めのショットが惜しくも決まらない。
アンダーソンそこから4ポイント連取。キープする。
15-40、ブレーク・ポイントをつかまれるが、デュースにする錦織。
このゲームはなんと14分以上かかかる。
8度目のデュース、前に出るがパスを抜かれ、5度目のブレーク・ポイント。
11回目のショット、バックはロングに、錦織が先にサーブを落とす。1-3だ。
錦織、2-4、30-40と初めて錦織はブレーク・ポイントを握る。
勝負をかけた前に出てのバックのダウン・ザ・ラインのリターンは惜しくもネット。
アンダーソンは5-2とキープ。
アンダーソン5-3、サービング・フォ・ザ・セット、
30-0から錦織は厳しいショットを決め30-30とする。
15回目のショット、アンダーソンのボレーはネット、30-40とブレーク・チャンスだ。
ここで、アンダーソンはTへサービス・エース
デュース、またTへサービス・エースを決められ、2度目のセットポイント。
11回のラリー戦に錦織が打ち勝つ。
2度目のデュース、アンダーソンはクロスへのファースト・サーブで3度目のセットポイントを握る。
錦織のバックがネット。アンダーソンが6-3で第1セットを取った
第2セット
キープが続き、錦織の第7ゲーム。
ダブルフォルトで始まり0-30となるが、錦織はそこから4ポイント連取で4-3とキープ
第9ゲーム、また錦織、0-30。
30-30とするが、ネットインされ30-40とピンチ
アンダーソンのアングルボレーを猛ダッシュで返球、デュースに。
錦織がキープすると大きな拍手と歓声が起こる。5-4とナイスキープだ。
タイブレークに
フォアのリターンを強打され、ミニ・ブレークされた。0-1。
サービス・エースなど、アンダーソンにキープされ0-3。
アンダーソンはサービス・エース級とサービス・エースを決めた。錦織から2-5(そのサーブをチャレンジするが、わずかにかかっている)
錦織、フォアをネット、3-6とチャンピオンシップ・ポイントを握られる。
アンダーソンはTへサービス・エースを決めた。
頑張った錦織だったが、3-7でタイブレークを落としてしまった。
大接戦だったが。
錦織圭レース9位
ATPファイナル出場可能性は?
錦織、最終戦のATPファイナル出場を争う最新レースランキングでは9位。
3位のデルポトロは怪我のためにATPファイナル出場が微妙な段階なので、9位でもチャンスがあるかも?
記事塚越亘/塚越景子 photo:Erste Bank Open 500