今月8日から大阪・靭テニスセンターにて開催されている全日本ジュニア。16日、12歳以下、14歳以下、16歳以下の決勝が行われた。
14歳以下男子は、この世代をリードする田中優之介、住澤大輔、青木一真の3名がワールドジュニア参加のため不在。そうした誰にでもチャンスがある中で決勝へ勝ち上がってきたのが、第5シードの清水奎吾と第11シードの堀江亨。清水は長身から繰り出される弾丸サーブを武器に、準々決勝では第4シードの相馬光志を、準決勝では第1シードの伊達佳佑をいずれもストレートで下してきた。
一方の堀江は走り込み等のトレーニングで体を絞り動ける体作りを目指した効果が表れ、第2シードの清水悠太、第3シードの新井湧己など上位シード勢を次々と下してきた。
そんな2人の決勝は、速いショットでのラリーの応酬に。接戦になるかと思われたが、ネットプレーで相手の上を抜く巧さを見せた堀江が6-2、6-2で圧倒。2年前に全国小学生のタイトルを獲得して以来の全国大会優勝を遂げた。
女子も、男子と同様にワールドジュニア参加のため坂田季美佳、伊藤沙弥、荒川晴菜が不在だったが、そのワールドジュニアの選考会で敗れて悔しい思いをした、という第2シードの本玉真唯がこのカテゴリーを制覇。本玉は1回戦と第3シード宮本愛弓との準決勝で第1セットを取られながらも逆転勝ち。そうした苦しい場面でも落ち着いて自分から攻撃し勝ち切れたことが今回の勝ちにつながったという。
決勝では第7シードの塚原優希と対戦。塚原はフォアの強打を武器に、第1シードの清水里咲を準々決勝で倒した高西佑里江を準決勝で下してきていたが、決勝戦ではストロークの安定感で勝る本玉が6-1、6-2で勝利した。
14歳以下男子シングルス決勝
堀江 亨（東海・関スポーツ塾・T） 6-2、6-2 清水奎吾（関西・光泉中）
14歳以下女子シングルス決勝
本玉真唯（関東・町田ローンTC） 6-1、6-2 塚原優希（関東・志津TC）
※写真左から、堀江、清水、本玉、塚原
記事・写真：テニスクラシック（日本文化出版）
