ITF(国際テニス協会)公認の国際大会、浜松ウィメンズオープン(W25 賞金総額2万5千ドル)が、東急リゾートタウン浜名湖(浜松市北区三ヶ日町)にて大会最終日を迎え、シングルス決勝が行われた。

決勝を戦った加治遥(島津製作所)は、2週間前の能登和倉国際女子オープンテニス(ITF2.5万ドル)優勝者。対する亜細亜大学3年生の山﨑郁美も、先週の牧之原国際女子テニス(ITF2.5万ドル)を制したばかり。勢いに乗る2人による好ゲームが予想された。

試合は最初のゲームから、デュースにもつれ込む競った展開となる。だが、山﨑がキープし迎えた加治のサービスゲーム終盤で、山﨑が足を捻って転倒。試合継続は不可能となり、山﨑の棄権によって加治が優勝した。(※公式スコアは、ゲームカウント1-1となったところで山﨑の棄権)

準優勝の山﨑郁美、優勝の加治遥(左から)

試合後、加治は「最後はこういう結果になり、山﨑選手が心配です。自分としては、昨日は思っていたようなテニスができなかった反省点はあるが、能登から3週間、自分のテニスをしっかりやろうと意識し、ちょっとずつ好結果に結びついてきた。その意味では優勝できて、すごく意義のある大会だった」苦いながらも正直な思いを語る。

また、 出場を予定している10月22日から本戦が始まる全日本選手権について「やはり特別な大会。タイトルを取りたいという思いはすごくある。でもあまり意識しすぎず、今続けている自分のテニスを、しっかりやることを一番に考えていきたい」と抱負を述べた。

試合後には急きょ、筑波大学4年生の阿部宏美と、加治による1セットマッチのエキジビションマッチが行なわれた。

浜松ウィメンズオープン(W25 賞金総額2万5千ドル)
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シングルス決勝
◯加治遥 1-1 ret ●山﨑郁美

資料・写真/浜松ウィメンズオープン