西岡良仁GS初の16強‼ 次は気合いで8強だ！【全豪オープン】

1月20日、2023年最初のグランドスラム大会、「全豪オープン」。第5日目。
シードを守り32強となった西岡良仁（ミキハウス）が、ナダルを破り勝ち上がってきた世界65位のマッケンジー・マクドナルド（米国）を7-6(6)､6-3､6-2のストレートで破り、グランドスラム大会で初の16強入りを決めた。
日本男子でグランドスラム大会16強になったのは、1968年のオープン化以降では松岡修造、錦織圭に続き3人目。
また、今回の勝利で、松岡、錦織に続くツアー通算100勝目を記録した。
8強入りをかけた次の4回戦の対戦相手は強打中心のパワーで攻めてくる身長2メートル、第18シードのカレン・ハチャノフ（ロシア）。
「僕が攻撃され、ディフェンスに回る展開になるのは目に見えている。
耐えて、
チャンスを掴み、
気合いの勝負」と西岡。
二人の「対戦成績は西岡から1勝2敗」。
直近の2022年「ATP500ワシントンDC」では西岡良仁が7-6(2) 7-6(1) で競り勝っている。
「チャンスはあると思う」と西岡。

私もそう思う。3回戦お互いに勝ちを意識しながらの精神戦に打ち勝った西岡は吹っ切れて良いプレーをするような気がするからだ。
オーストラリアやイギリスではテニスの試合も賭けの対象。その日の対戦だけでなく、大会前には優勝候補を買えることができる。松岡修造や伊達公子が現役プレーヤーで戦っていたころは会場に「賭け」の「馬券売りショップ」があり、記念に「松岡修造優勝」「伊達公子優勝」に5ドル賭けた。
優勝すれば500ドル以上になる。その記録紙は手元にあり、先日見つけだしたら、印字が薄くなってしまっていた。
今はテニス選手やメディアなどの関係者は賭けは禁止されているが、西岡には思い切り、10ドルぐらい賭けたい!（何かスケール小っちゃいな～あ）

西岡良仁 勝ちたい気持ち先行
難しい試合 勝ち切った

【男子3回戦】
◎西岡良仁 7-6(6) 63 62 ●M・マクドナルド（アメリカ）
試合データー　試合ハイライト動画

西岡とマクドナルドとの「対戦成績は4勝1敗」（チャレンジャーでの初対戦も含む）と相性が良い。
「チャンスをつかみにいく。
彼も多分、チャンスだと思っている。
僕は彼にフォアを打たせたくないし、
彼は少しでも僕のボールが甘くなったら、回り込んで叩いてくると思う。
先々週のアデレード1で僕が勝っているが、相手は僕の戦法もわかっている。
そこの読み合いと駆け引きの試合。
バトルになると思う」と西岡。
お互いにチャンスはあるがブレークはできない。
ベストが出し切れない難しい試合となった。
第1セットはなんとか互いにサービスゲームをキープ、タイブレークになる。
西岡が6-3でセットポイントを掴む。
3回もチャンスがあるセットポイント、だいたいはここで勝負が決まるものだが、
西岡には珍しいイージミスが出たり簡単には取れず6-6。
ここでサービス・エースを決め7-6と4回目のセットポイントを西岡は握る。

このチャンスに西岡は果敢に前に出てボレーを決めこのセットを取った。

第2セット
65位のマッケンジー・マクドナルド（アメリカ）は第一シードで昨年チャンピオンのナダルを 6-4､6-4､7-5 のストレートで破っている。
その試合の疲れも残っていたのか？
マクドナルドにアクシデントが発生した。
第1ゲーム、デュースのところでメディカルタイムアウトを要求。

腹筋付近を抑えて治療、その後コートに戻ったが、ベストのプレーはできない。
サーブでは腹筋の痛さか？
全力でサーブを打てず、アンダーサーブを打つほど。
西岡はそんな中、自分のプレーに集中。ストレート勝ちを決めた。
「思った感じの戦いではなかったので、正直、喜びにくい。
結果が欲しかったので、初めての4回戦進出は嬉しい。
最初はめちゃめちゃ硬かった。
僕がこんな風になるとは正直、思っていなかった。
それぐらい勝てるチャンスをものにしたいという欲の方がすごく大きく、
ブレーク・チャンスでどうしても打てなかったり、
今までだったら思い切っていたプレーが本当にできなかった。
ファーストセットを落としていたら、かなり苦しかったと思う。
褒められるところは第1セットのタイブレーク最後の2ポイント、思い切れたところ。
あそこがやはり最近勝って自信がついているところだと思う」と難しい試合を勝ち切った西岡だ。
よ～し、吹っ切れた西岡にドンと大枚100ドルで行こう!!!!!!（やっぱり何かスケール小っちゃいな～あ!!）

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記事:塚越亘/S.Kobayashi/E.Shingae photo W.Tsukagoshi/Canon EOS90D