『久留米市ユー・エス・イーカップ 国際女子テニス2023』本戦6日目は、シングルス決勝が行われた。

第1シードのベクタス・エミーナ(アメリカ)と、ノーシードから勝ち上がったマ・イエシェン(中国)との対戦は、フルセットに及ぶ熱戦となった。

第1セット、常にブレークを先行したのは、マだった。第3、第7ゲームをブレークするが、第6、第8ゲームでブレークを返される。お互い譲らない展開となるが、強打に粘り強さも持ち合わせるベクタスが、6−5の第12ゲームでブレークを果たし、第1セットを7―5で先取する。

第2セットは、「集中力が上がって、いいプレーができた」というマが、相手の強打を読み、カウンターでポイントを取る。サービスのコントロールも増したマに、ベクタスはリズムを崩しミスが増え、このセットを5−7で落とす。

相手の強打を待って仕掛けるカウンターでファイナルセットへ持ち込んだマ

「キーポイントは3rdセットの立ち上がりだった」と、ベクタスが後に振り返るように、第3セットの序盤で集中力を上げたベクタスが、持ち味であるサービス、フラットのストロークを炸裂させる。これまでマは長いラリーになるとポイントを取る形でペースを作っていたが、体力的にも精神的にも疲労の色が見え、先にミスが増えていく。

苦しいポイントでもサービス1本で巻き返す力があったベクタス

ベクタスはクイックモーションの速いサービスで、反撃のスキを与えず、5ゲームを連取。6−1で最終セットを締め、今大会の優勝を決めた。

ベクタスは、「3rdセットは本当に良いエネルギーを持って集中して入ることができた。やるべきこと、レベルアップしたプレーができたと思う。優勝できて本当にうれしいし、幸せです」と素直に喜びを語る。

一方敗退しつつも、スピーチでは日本のアニメ好きであることと、「博多でラーメンを食べたけど、久留米ではまだ食べていないので、ぜひ食べたい」と愛嬌を振りまき、試合後はたくさんの観客に写真やサインを求められ、一躍人気となったマ。

「W60では初めての決勝だったので、負けて残念だけど、1週間いいプレーはできた。来年はシード選手になって戻ってきたい」と、今後のランキングアップへ意欲を見せた。

■女子シングルス決勝

○ベクタス・エミーナ(アメリカ)[1] 7-5 5-7 6-1 ●マ・イエシェン(中国)

大会久留米ユー・エス・イーカップ国際女子テニス2023HP

取材・写真/保坂明美