4月22日(火)、バルセロナ、スペインで行われている男子テニスツアーバルセロナ・オープンにおいて約1ヶ月ぶりにツアー復帰の錦織圭が勝利した。
錦織は、先月のソニー・オープン4回戦でフェレール(スペイン)、準々決勝でフェデラー(スイス)とトップ5を連破し金星をあげるたものの、準決勝は左足の付け根、股関節の負傷によりジョコビッチ(セルビア)との対戦を前に棄権。続くデ杯ワールドグループ準々決勝チェコ戦も欠場、これが気になる復帰戦だった。
復帰戦の対戦相手は地元スペインのR・バウティスタ・アグ(世界ランク45位)、格下ではあるが、今年の全豪オープンでJ・M・デルポトロ(アルゼンチン)に勝利するなどし、錦織と同じく16強になっている。先月のパリ・オープンでもT・ベルディヒ(チェコ)を破るなど、勢いのあるプレーヤーだ。
その勢いのあるバウティスタ・アグを6-1,4-6,6-3のフルセットの末に下し、3回戦進出を決めた。第4シードの錦織は1回戦がなく、この2回戦が初戦だった。

錦織圭はバルセロナ大聖堂で行われたドロー抽選会に選手を代表して出席した。

元気にプレーした錦織圭の復帰戦の詳細:
<2回戦>
〇錦織圭 6-1, 4-6, 6-3 ●BAUTISTA-AGUT(ESP)

第1セットは6-1だったが、内容的には今年初めてのクレー、そして復帰戦と言うこともあったのだろう、競り合いだった。

R・バウティスタ・アグは45位、26歳、今年デルポトロなど破り乗っている。1回戦もポーランドのベテラン・プレーヤーのクボットを僅か1ゲーム許しただけ、6-1,6-0のストレートで破っている。

続く第2セットはブレーク合戦が始まり、錦織は苦戦する。

ゲームカウント1-4から錦織がブレーク・バックするが、第7ゲーム、2本のダブルフォルトなどで、2-5となる。

第8ゲームは錦織が再びブレーク・バックしたが、4-6で第2セットを落とす。

取ったポイントだけみると、第1セットは35対23、第2セットは22対30と競り合いだ。

ファイナル・セット

ファイナル・セットのオープンング・ゲーム、錦織は40-0としたが、19回のラリー戦を落とすなどし、2回目のデュースの末に錦織はサーブを落としてしまった。
40-0からのサービス・ダウンなので、嫌な展開だ。

しかし、バウティスタも40-30からダブルフォルト、
2度目のデュースの末にサーブを落とす、1-1。

0-30、リターンから攻め、ドロップ・ショット返しで0-40
なんとラブでブレーク、3-1とリードする。

第5ゲームをて15でキープ、4-1とする。

錦織サーブの4-2、ドロップ・ショットを決められるなど、0-30
サービス・エース、を1本決めるが、15-40とピンチ!
積極的に攻め、デュース、
フォアのダウン・ザ・ラインをきれいに決めて、アドバンテージ・サーバー
ドロップ・ショットからスマッシュをクロスに決めてこのピンチをナイス・キープ、5-2とした。

バウティスタも踏ん張りラブでキープする。

5-3、錦織のサービング・フォ・ザ・マッチ
30-30、バウティスタのリターンはロング、40-30とマッチポイント
バウティスタのリターンはネット、錦織は復帰戦を勝利で飾った。

ミスもあったが、ウイナーも目立つ積極的なテニス。
1時間57分の勝利だった。

3回戦で錦織はA・ゴルベフ(カザフスタン)60位、26歳と対戦する。
ゴルベフはデ杯ワールドグループ準々決勝スイス戦でのオープニング試合でスイスの新NO.1バブリンカを破り、ダブルスでも勝利し、2-1と王手をかける活躍をしている強敵だ。
試合は現地木曜日になるだろう。

オーダー・オブ・プレー
ライブスコア

錦織 圭 ブログ
錦織 圭 データー 1989年12月29日生まれ、24歳

大会名:バルセロナ オープン
ATPカテゴリー:€2,200,000 ATP Tour 500
会場:バルセロナ、スペイン
バルセロナ現地時間(時差-7時間)
期間:04/21-4/27,2014

<3回戦>
4)錦織圭 vs A.GOLUBEV(KAZ)60位、26歳

<2回戦>
〇4)錦織圭 6-1, 4-6, 6-3 ●BAUTISTA-AGUT(45位,26歳,ESP)
シングルスドロー PDF版
シングルスドロー ネット版
予選ドロー
ダブルスドロー

錦織はソニーオープン、準々決勝でフェデラーを破るが、股関節の怪我で準決勝ジョコビッチ戦、続くデ杯チェコ戦をやむなく棄権した。
その時の辛い選択の様子はテニスクラシック6月号(5月4日発売予定、p5)に載っている。

(記事 テニスジャパン 塚越 亘 写真barcelonaopenbancsabadell.com)