女子テニスの国別対抗戦、2025ビリー・ジーン・キングカップbyGainbridge(以下BJK杯)ファイナル予選(4月11〜13日・有明コロシアム)を前に、伝説的な元選手であるビリー・ジーン・キング氏(81歳)が3月21日、記者会見を行った。

女子テニス協会(WTA)の創設者でもあり、グランドスラム通算39勝という驚異的な強さを見せたテニス界のレジェンド、キング氏は、米大リーグドジャースの共同オーナーの1人として、東京ドームで開催された開幕戦のために来日。かねてより親交のあった日本女子代表監督、杉山愛さんに「4月のBJK杯のためにプロモーションの協力をさせてほしい」と連絡を入れ、今回の会見となった。

キング氏は「1963年に初めてこの大会が開催されたとき、(選手として)絶対優勝したい、最初の優勝国となりたいと思ってプレーしたわ。団体戦は個人戦とは違う面白さがあり、国のためにプレーするのは本当に特別なこと。満員御礼で盛り上げてほしい」と期待を寄せた。

「日本での会見なので赤いメガネにした」というビリー・ジーン・キングさん(左)と、杉山愛監督(右)

今年はフォーマットの変更により、3カ国が集まり総当たりによる予選を開催。1位のチームがファイナルに進出する方式となり、日本はカナダ、ルーマニアと戦う。

杉山監督は「(自分が)選手の時は良いプレーができなったことが多かったのですが、その時とは違った心境でこの大会に取り組んでいる。選手は毎回、誰かしら、何かしらの成長を見せてくれている。このチャンスを使って飛躍のきっかけになってくれたら」と語った。

またキング氏は、東京ドームで観戦した開幕戦については、「ちょうど私が動画を撮影したいたときにショウヘイがホームランを打ったのよ!」と興奮気味に語る。「とにかく彼は最高ね!ケガをしないでずっとスタメンで戦ってほしい」とエールを送った。

試合日程
■4月11日(金)13:00~:カナダ vs ルーマニア
■4月12日(土)13:00~:日本 vs ルーマニア
■4月13日(日)11:00~:日本 vs カナダ

【試合方式】
3か国によるラウンドロビン(総当たり戦)
シングルス2試合、ダブルス1試合のうち、2勝したほうが勝利
シングルス、ダブルスともにベストオブ3セットマッチ(アドバンテージあり)
グループ1位の国は、ファイナル(日程未定、中国・深セン)に出場
グループ2位と3位の国は、プレーオフ(日程未定(11月)、開催地未定)に出場

日本代表選手
内島萌夏 (安藤証券)
伊藤あおい (SBCメディカルグループ)
柴原瑛菜 (橋本総業ホールディングス)
穂積絵莉 (日本住宅ローン)
青山修子 (近藤乳業)
監督:杉山愛 ((公財)日本テニス協会/NPO法人パームインターナショナル湘南)

チケットは現在販売中で、22日より先着販売がスタートする。詳細は日本テニス協会のウェブサイトにて。
https://www.jta-tennis.or.jp/tabid/464/Default.aspx

取材・写真:保坂明美