
女子ITFワールドテニスツアー W100『安藤証券オープン』(江東区/有明コロシアム)が4月21日〜27日まで開催され、27日に行なわれたシングルス決勝で、ワイルドカードで出場した園部八奏(与野テニスクラブ)が柴原瑛菜(橋本総業ホールディングス)を6-4 6-7(1) 6-3で倒し優勝した。
園部は14歳からIMGカデミーを拠点とし、1月の全豪オープンジュニアで優勝した17歳。サウスポー、そして身長174cmから繰り出すサービスが武器だ。対戦相手の柴原もサービスからの展開を武器としている。

お互い引かない展開となったこの試合、第1セットは園部、第2セットはタイブレークで柴原と分け、勝負はファイナルセットへ。

両者サービスキープが続いた第8ゲームで園部が柴原のサービスをラブゲームでブレークする。5-3で迎えたサービング・フォー・ザ・マッチでは、フォアハンドのストレートエースで1ポイント目を取ると、リターンで柴原のミスを誘い、40-30とマッチポイントを握る。
放った渾身のセカンドサーブ、柴原のリターンがネットを叩くと園部は両手でガッツポーズを作った。
プロカテゴリーのITFW100で初優勝した園部は、「初めて有明でプレーできたことがうれしかったのですが、優勝できてうれしいです」と喜びを語った。

なお、同日に行なわれたダブルス決勝では、第1シードの柴原瑛菜(橋本総業ホールディングス)/グオ・ハンユー(中国)ペアがマナンチャヤ・サワンケオ/ランラナ・タラルディ(タイ)を倒し優勝を果たした。
■シングルス決勝
〇園部八奏(与野テニスクラブ)[WC] 6-4 6-7(1) 6-3 柴原瑛菜(橋本総業HD)[5]●

■ダブルス決勝
〇柴原瑛菜(橋本総業HD)/グオ・ハンユー(中国)[1] 5-7 7-6(1) 10-5 マナンチャヤ・サワンケオ/ランラナ・タラルディ(タイ)●

構成:Tennis.jp 写真:鯉沼宣之