10月12日(木) 香港テニスオープン

大坂なおみ(日清食品)が、世界5位、グランドスラム大会7度の優勝を誇るビィーナス・ウィリアムズ(米国)を7-5、6-2で破り準々決勝に進出した。
日本女子選手がトップ5から金星を挙げるのは、2006年フレンチ・オープン1回戦で森上亜希子が当時3位のペトロワ(ロシア)を破って以来のこと。
大坂は13日(金)、第8シード、WTAランキング21位のパブリュチェンコワ(ロシア)と4強入りをかけて対戦する。

ダブルス準々決勝で穂積絵莉(橋本総業)加藤未唯(佐川印刷)組がIp/Zhang(香港)組を6-0、6-4で下し、ベスト4になった。
決勝進出をかけ第1シードのH.Chan/Y.Chan(台湾)組と対戦する。

大坂なおみ 憧れのビィーナス破る!

大坂が憧れのウィリアムズ姉妹に勝った。
「ビィーナスと対戦できることは名誉なこと」。と大坂。

第1セット、大坂は3-5となってしまったが、そこから挽回が始まる。
4-5、ビィーナスのサービスゲームを破るなど4ゲーム連取で第1セットを取る。

第2セットは5-0とリード。
ストレートで勝利した。

今年のウィンブルドン3回戦で初対戦し、6-7、4-6とストレートで負けていた。
「ウィリアムズ姉妹の存在がなければ、テニスをやっていなかったかも」と言うほど大坂姉妹にとっても影響を受けた憧れの存在だったプレーヤーを遂に破った。

37歳のビィーナス、今年の全豪オープンとウィンブルドンで準優勝。元世界1はランキングも5位と復活している。

19歳の大坂、ウィンブルドンでは3回戦進出、USオープン1回戦では前年覇者のA・ケルバー(ドイツ)をストレートで破る金星をあげる。しかし2回戦では攻撃テニスが空回り本来のテニスができずに敗れた。

そして日本で行われたジャパン ウィメンズオープン、東レPPOでは期待されたが、1回戦で敗退。
中国での二戦でも1回戦で敗れ、四試合連続の1回戦負けだった。(そのうち二つはA・ケルバーに敗れる)

やっと本来の力を発揮できるようになった大坂なおみだ。
大坂なおみITFデーター
大坂なおみWTAデーター

香港テニスオープン
<<シングルス準々決勝>>
N.Gibbs(USA) vs J.Brady(USA)
7]D.Gavrilova(AUS) vs L.Cabrera(AUS)
Q.Wang(CHN) vs S.Stosur(AUS)
大坂なおみ vs 6]A.Pavlyuchenkova(RUS)

<<2回戦>>
〇大坂なおみ 75 62 ●2]V.WILLIAMS(USA)

日本人プレーヤー1回戦
〇大坂なおみ 75 64 ●A.GUARACHI(CHI)
〇2]V.WILLIAMS(USA) 62 62 ●尾崎里紗
〇7]D.GAVRILOVA(AUS) 61 76(4) Q]加藤未唯
〇8]S.ZHANG(CHN) 60 60 ●奈良くるみ
〇J.BRADY(USA) 63 60 ●江口実沙
〇L.CABRERA(AUS) 75 63 ●Q]青山修子
シングルスドローPDF版

加藤未唯、青山修子予選突破
予選ドロー

穂積絵莉/加藤未唯組ダブルス4強
穂積、先週、豪州ITF女子サーキットのシングルスで今季初優勝。通算4回目の優勝を飾っている。
加藤は予選突破。調子が良い二人だ。

<<ダブルス準決勝>>
4]穂積絵莉/加藤未唯 vs 1]H.Chan/Y.Chan(TPE)
Adamczak(AUS)/Chang(TPE) vs Krawczyk(USA)/Olmos(MEX)
ダブルスドロー

記事塚越亘/塚越景子 写真©Hong Kong Tennis Open

ビィーナス・ウイリアムズを破った大坂なおみ©Hong Kong Tennis Open