★ITFジュニアテニス・グレードA大会
■Wimbledon 2011, Wimbledon, Great Britain (Grass)
30日、ウィンブルドン選手権(芝)のジュニア部門の男子シングルス準々決勝でジュニア世界ランク37位の内田海智(うちだかいち、16歳)が、第8シードで同10位のサウスポー、PAVIC, Mate(17歳、クロアチア)を、4-6 7-6(7) 10-8の逆転で下して準決勝に進出した。
内田は第1セットを1ブレーク差の4-6で失うも、続く第2セットでは両者サービスキープを続けて迎えたタイブレークを9-7の僅差で奪い返すと、タイブレークの無い第3セットは1時間を越えたが、内田が10-8で奪って勝利を決めた。内田はPAVICに18個のサービスエースを奪われたが、アンフォーストエラー(凡ミス)の数21(PAVICは41)が示すようにミスの少ない安定したテニスを展開した。
ウィンブルドンジュニアで4強入りしたのは日本人男子としては初、内田は昨年秋に行われたジュニア・デビスカップ(16歳以下)ではエースとして活躍、日本を初優勝に導いている。
今大会では1回戦で第3シードを破り、準々決勝では第8シードを破っての4強入り。残る4強選手では、第15シードのBROADY, Liam(17歳、英国)が最高シードの選手となっており、内田にも優勝のチャンスは十分にある。
勝った内田は準決勝では、第16シードでジュニアランク17位の、SAVILLE, Luke(17歳、オーストラリア)と対戦する。SAVILLEは、今年の全豪ジュニアで準優勝している選手。両者は全仏ジュニアの1回戦でも対戦があり、内田が6-7(3-7) 7-5 4-6で勝利を収めている。注目の試合は本日18番コートの第2試合で行われる。(第1試合の開始は日本時間午後8時)
なお、女子シングルスの3回戦では、尾崎里紗(17歳)がオランダの選手にストレートで敗れ、8強入りはならなかった。女子ダブルスでは第4シードの小和瀬望帆(16歳)がオーストラリアの選手とペアを組み準々決勝に進出している。
ウィンブルドン選手権のジュニア部門は、男女ともにシングルスのドロー数が64、ダブルスが32で行われている。
◆関連サイト
ジュニア世界ツアーの仕組み
ライブスコア(大会公式サイト)
GA:Wimbledon 2011
男子シングルス
準決勝
内田海智 vs SAVILLE, Luke(オーストラリア)[16]
準々決勝
○内田海智 4-6 7-6(7) 10-8 ●PAVIC, Mate(クロアチア)[8]
3回戦
○内田海智 6-3 7-5 ●COPPEJANS, Kimmer(ベルギー)
2回戦
○内田海智 7-6(3) 4-6 6-3 ●WAGLAND, Ben(オーストラリア)
1回戦
○内田海智 7-6(4) 6-1 ●DELLIEN, Hugo(ボリビア)[3]
女子シングルス
3回戦
○Indy VROOME, De(オランダ) 6-0 6-1 ●尾崎里紗
2回戦
○尾崎里紗 6-2 3-6 6-4 ●SEABORNE, Ruth(英国)
○PUTINTSEVA, Yulia(ロシア)[7] 6-2 6-4 ●日比野菜緒
1回戦
○DUVAL, Victoria(米国)[16] 6-4 4-6 6-3 ●加藤未唯
○尾崎里紗 4-6 6-4 6-3 ●JABEUR, Ons(チュニジア)[4](W)
○日比野菜緒 6-2 7-6(5) ●DUNNE, Katy(英国)(W)
○VAN UYTVANCK, Alison(ベルギー)[10] 6-3 6-0 ●小和瀬望帆
○BORTHWICK, Daneika(英国)(W) 6-2 6-2 ●穂積絵莉
○STEPHENSON, Francesca(英国) 6-4 6-2 ●二宮真琴
男子ダブルス
1回戦
○BROADY, Liam(英国)/HORANSKY, Filip(スロバキア)[4] 4-6 6-4 6-1 ●内田海智/NOVIKOV, Dennis(米国)
女子ダブルス
準々決勝
BARTY, Ashleigh(オーストラリア)/小和瀬望帆[4] vs HADDAD MAIA, Beatriz(ブラジル)/KATSITADZE, Mayya(ロシア)
2回戦
○SCHUURS, Demi(オランダ)/TANG, Hao Chen(中国) 6-4 6-4 ●足立真美/沢柳璃子
○MAIA, Beatriz Haddad(ブラジル)/KATSITADZE, Mayya(ロシア) 6-1 6-3 ●二宮真琴/尾崎里紗
○BARTY, Ashleigh(オーストラリア)/小和瀬望帆[4] 5-7 6-3 6-1 ●DINU, Cristina(ルーマニア)/日比野菜緒
1回戦
○足立真美/沢柳璃子 6-2 6-0 ●GAVRILOVA, Daria(ロシア)/SALNIKOVA, Daria(ロシア)
○HERRING, Lauren(米国)/KEYS, Madison(米国) 6-0 6-3 ●穂積絵莉/加藤未唯
○二宮真琴/尾崎里紗 6-3 3-6 6-4 ●BOSIO, Victoria(アルゼンチン)/KU FLORES, Patricia Iveth(ペルー)[7]
○DINU, Cristina(ルーマニア)/日比野菜緒 7-5 6-3 ●HARRISON, Catherine(米国)/MAKAROVA, Christina(米国)
○BARTY, Ashleigh(オーストラリア)/小和瀬望帆[4] 6-2 6-2 ●DE VROOME, Indy(オランダ)/ROHANOVA, Petra(チェコ)
※カッコ[ ]内数字はシード順位、W:主催者推薦出場