soeda_go120626_01.jpgロンドン郊外で開催中のウィンブルドン選手権は、26日に男女1回戦を行い、添田豪がイゴール・クニツィンを、6-3、6-2、6-1で破り、4大大会での初勝利をストレート勝ちで手にした。


立ち上がりからサーブが好調な添田は、自分のゲームをキープしつつ、第1セット第5ゲームをブレーク。だがゲームカウント5-3とリードしたデュースの場面で、雨により一時中断を挟む嫌な展開となった。それでも添田は「中断開けの最初のポイントが大切だと思っていた」と集中して試合に入り、再開後のゲームをキープする。これで落ち着いたか、以降はスライスやボレーも織り交ぜながらゲームを支配。終盤は勝ち急ぎ、1ゲームに3つのダブルフォルトを犯す局面もあったが、最後はエースを決めて勝利に花を添えた。
試合時間1時間36分。相手に与えたゲームは、僅かに6つ。そして舞台は、添田が常々「一番好きな大会」と公言するウィンブルドン。待ち望んだグランドスラム初勝利は、文字通り“ラッキー7”となる7度目の挑戦で手に入れた。だが試合後の添田に、特別に浮かれた様子も、歓喜を全面に表す様子もない。
「悔しさは表に出やすいが、嬉しさはあまり表現できないんです」
そう控えめに喜びを噛み締める添田は、「まだ大会の途中。次の試合も、勝つチャンスはあると思って挑んでいく」と表情を引き締めた。