ナダルの代名詞でもあるこの「Windmill」
(上記ビデオの中ではスナップショットと解説者は言っていますね。)
通常ラケットのインパクト後のフォロースルーは肘あたりになるのですが、このWindmillではインパクト後に風車の様な軌道を描き、ラケットは頭の上にきます。
通常よりも急激にラケットを上方にスイングするため、ボールには強烈なスピンがかかります。
この「Windmill」、打ちたいボールの質をスイングの軌道とラケットとボールの当たり方で変えることも可能です。基本的にラケットは体の内側から外側に抜いてボールの右下をとらえスピンをかけるのですが、ボールの真後ろから厚く捉えることで弾道を低く抑えてパワーのあるボールを打つことも出来ます。
フェデラーはよく相手がフェデラーのフォアハンドにアプローチを打ってボレーに出てきた時にクロスに打つ際に使用しています。最後までコースを隠されているので、相手はどちらにパッシングショットが飛んでくるのか予想できません。上記ビデオをみて頂ければ、スイングの方向でディフェンス・オフェンスどちらでも使えるショットだということがご理解頂けるのではないでしょうか。
ひとつこのショットはナダルのような力のある選手でなければ、体を痛めてしまうといった誤解を生んでいる場合もあるのですが、決してパワーのある選手に限って使えるショットではありません。打点を後ろで捉えることが体を痛める理由に挙げられるのですが、基本の打点は通常のフォアハンドと一緒で、ラケットの振り抜き方だけが違うという理解をして下さい。
注意点としては、1つは打点が後ろでも打つことが出来ること、もう1つは小手先のみで打ててしまうので体全身で打つようにボールの所にきちんと入るということです。
この2つを守らないと、ボールは勢いがないただ返すだけのショットになってしまいます。
対戦相手がチリのゴンザレスのような選手であれば、反対コートで鼻息を荒くしながらフォアハンドで十分に待ち構えていることでしょう。
このショットを身につけることで、戦術の幅が非常に広がります。
この話はまた後ほど。。。
Windmillはナダルの代名詞と書きましたが、ロジャーフェデラーもとんでもないWindmillを打っていました。