プレイヤーズクラスの選手達

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今日の練習に参加したプレイヤーズクラスの6名。
写真左から日本人2名、タイと日本のハーフが2名、タイ人が2名です。
それぞれ第1言語が違う彼らには、日本語、英語、タイ語を用いて指導をしています。
写真真ん中の海保レオ君が、今年4月に行われたタイの全国大会の12歳以下で優勝したことで、そのプレーに憧れたタイ人のPalm君が加わり、そしてそのPalm君の数ヶ月での上達ぶりに影響を受けたタイ人のRay君がアカデミーでトレーニングを積む事になりました。
タイの子ども達は、日本の同年齢の子よりも体が大きく、強いように感じます。
ボールを打つ能力が非常に高く、良い体の使い方でボールを飛ばすことが出来ます。ただし、フットワークや持久力ということに関してはあまり意識して取り組んでいないように思えます。実際に、先日バンコクで行われたITFジュニアのアジア地区代表のキャンプを見て来ましたが、15歳、16歳のタイのジュニアは沢山参加していた選手の中、持久力では完全に最下位争いをしていました。タイのジュニアで持久力トレーニングをしている子はほとんど見たことがありませんので、当然といえば当然の結果。
ちなみに持久力の第1位、第2位は日本のジュニア2名。
明らかにいつも走っている量が違うのだと思います。

世界でトップ10に入ったことのあるパラドン・スリチャパンがタイでは有名なテニス選手です。パラドンはヨーロッパの選手と対戦した時に、アジア人で力負けしない数少ない選手の1人(もう1名はリーヒュンテク)だったと聞いています。(金子コーチ談)
元々もっている体の強さに、フットワークの技術、持久力、日本人の勤勉さが加わると、タイの子ども達は非常に可能性があるのではないでしょうか。
しかし、この勤勉さというのが難しいと感じるのがタイ人の気質です。

プレイヤーズクラス最年長の町田亮君は10月中旬のITFインドネシアに、海保レオ君は11下旬からアメリカで行われるエディハー、アメリカンカップ、オレンジボールの3大会に出場を予定しています。レオ君は各国のトップ選手が集まるこのオレンジボールで優勝をする為に、春にはヨーロッパ遠征を行い、ヨーロッパのクレーでタフな戦いをしてきました。
ヨーロッパで戦っていた選手が、アメリカのこの3大会に出場してきます。
本当に力が無い限り、今回の遠征が初めての海外という新参者や、実力の伴っていない者に勝利を与えるほど、オレンジボールは甘くはないでしょう。
来年のオレンジボールで勝利することを目標に、今年は経験を積ませるというのは大いに賛同しますが、ただ単に海外経験を積ませるということであれば、私なら他の国を勧めます。タイにも日本人選手が出場できるようなローカルトーナメントは沢山ありますので、海外でトーナメントに出場したい、トーナメントを含めてトレーニングをしたいという方はいつでもご連絡下さい。
対価に見合った成果を考え、選手のことを1番に考えて、選手・ご両親にアドバイスをしてあげることが、コーチの役割ではないでしょうか。
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