相手に精神的な負担を与える3つのリターンの戦術


レシーブゲームでのポイント確率が非常に高いジョコビッチ選手。
下記のATPのMatchfactsを見て頂ければ一目瞭然。
%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%882011-09-21%2017.27.09%EF%BC%89.jpg
さて、良いリターンとは何か。ここにあるように相手のサービスゲームで、いかに相手に精神的な負担を与えるかがポイントになります。
今年のNo1リターナーのジョコビッチ選手は、相手に精神的な負担を与えるのが非常に上手い選手なのでしょう。試合を見ていても分かりますが、確率が非常に高いリターン、相手のサーブが甘い時には積極的にコートの中に入って打つリターンは、試合を通して徐々に相手にプレッシャーをかけているのだと思います。
50_tactics.050
そのジョコビッチが多様しているリターンの戦術がこちら。
動画を見て頂いても分かりますが、サーブを打った相手の足下付近にリターンをする戦術。
(1分53秒、2分27秒、2分40秒、3分5秒、3分21秒、3分30秒、3分55秒)
その次のショットで攻撃をしている所も見逃してはいけません。
また2分46秒でのフェデラーへのリターンは、明らかにフェデラーが回り込むのを予測しての足下へのリターンです。
完全に狙っています。
50_tactics.051
2つ目は、フォアハンドダウンザライン、バックハンドダウンザラインでラッシュをかけるリターンの戦術。(0分15秒、0分26秒等)
50_tactics.057

3つ目はデュースサイドで相手のセンターサーブをバックハンドの逆クロスラットショットで打つ戦術。(2分15秒) 0分47秒は同じパターンのフォアハンド逆クロス。
完全に相手のバランスを崩しています。
50_tactics.056

このリターンでのポイントの確率の高さが、ジョコビッチの好調につながっているのは間違いありません。今回注目したリターンは育成をしている中でも以外と見落としがちな技術、戦術ではないでしょうか。しかし、体の小さい選手はこのリターンを強化していかなければ、決して勝利は見いだせないと私は考えます。
それにしてもこの動画は、リターンの教科書として素晴らしい出来です。
スクリーンショット 2011-09-12 10.14.50.png


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。全て必須項目となります。