Thailand F3 Futures を観て、選手とコーチの関係で必要な事を考えました

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先週の話しですが、2週続けてバンコクで行われているフューチャーズの大会を見に行ってきました。
バンコクで行われた3週のトーナメントの最後の週だったので、2週目までの結果を踏まえて、選手達がどの様に調整し、戦っているかに注目していました。

結果は、男子は、現在17才、韓国期待のHyeon CHUNGが1週目と3週目で優勝、女子は中国の19才、Fang Ying XUNが初優勝となりました。

会場にいると、誰もが、このフューチャーズをクリアーして、次のレベルで戦いたいという気持ちでプレーしている様子が伺えました。
選手達は、よく練習していますし、良い準備もしている。
それでも勝者は常に1人。
厳しい世界です。

3月のTennis Magazineのトニーナダルの指導哲学の記事の中で、
「真実を直視するのは、解決策を見つけるためだ」とありました。

真実を直視するという事は、なかなか容易な事ではありません。
(トーナメントで言えば「勝てると思っていた相手に負けた。」「自分の武器だと思っていたものが、通用しなかった。」といった事も挙げられるでしょう。)

それ故に、[真実=本当の問題]を避けて、それが何の解決にもなっていない事に気づいていながらも、事実とは違う事に目を向けてしまったり、事実に向き合おうとしない事が問題になります。
この問題は、虫歯と同じで治療をしなければ、段々と大きくなり、最後には取り返しの付かない状態になってしまう可能性があります。

そこで選手と一緒に、本当の問題に対して真剣に向き合う事を手伝い、方向性を示してくのが、コーチなのでしょう。

そして、選手は、真実を告げられた時に、素直にそれを受け入れ、お互いに意見を交わしながら、真剣に取り組んでいく事が、選手とコーチの関係であり、そうすることで競技成績にも影響してくる可能性が出てくるのだと思います。

何かを変えるという事は、非常にエネルギーのいることであり、勇気のいることです。
しかし、現状を打破するには決して避けては通れない事だと思います。

また、現在上手くいっているとしても、現状に満足する事無く、進化を恐れない事が重要です。

私もその様な気持ちを忘れる事の無い様、ここに書き留め、常に自分自身に言い聞かせていきたいです。


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