注目の1戦。バルセロナ決勝、錦織選手対ナダル選手の試合まであとわずか。

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先週の話となりますが、モンテカルロ決勝のスタッツ。
セカンドセットをモンフィスが取るものの、最終セットは体力切れで、ナダルの勝利となりました。
この体力切れは、決勝まで戦ってきた連戦の疲れもあると思いますが、ナダルの戦術がじわじわとモンフィスの体力を奪っていったのだと考えます。
バックサイド

上記の写真で、ナダルの戦術が予想出来ます。
1stセット、ナダルのフォアハンドのプレースメント。比較的浅い所(青枠)にモンフィスのバックハンドサイドに多くのボールが集まっています。
このボールは縦のスイングを使ったウインドミルが多く、落下後コートの外に逃げていました。

ウインドミル
ウインドミルのフォロースルー

バックハンドも浅く角度をつけたボールが多く見られました。
モンフィスをコート外へ追いやるボールを打つ事で、ボディブローの様に徐々にモンフィスの体力を奪っていったのだと思います。

モンフィスも長いラリーを避ける為、いつもよりも速いファーストサーブを打ったり、回り込みフォアハンドで攻撃的なショットを多く選択していましたが、無理をしなくてはポイントを中々奪えないという精神的なプレッシャーも体力に影響したのではないかと思います。

これから行われるバルセロナ決勝。

錦織選手対ナダル

モンフィスに比べ、錦織選手そしてジョコビッチ選手はベースラインからあまり下がらずに、バックハンドでより攻撃的にコース変更をする事が出来るので、モンフィス戦と同じ戦いにはならないと思います。

ただ今大会、モンテカルロの優勝がきっかけとなり自信になったのか、ナダルのフォアハンドへの回り込みのフットワークのスピードがとても速く、少しでも甘いバックハンドは逆クロス、ダウンザラインに展開されてしまいます。

ナダルのフォアハンドに対して下がらずに攻撃的に展開出来れば錦織選手にチャンスがあり、コート外、後ろへ下がらされる展開が増えればナダルが有利になるでしょう。

お互いのプレースタイルを知っている中で、両者の駆け引きに注目しながら、今日の決勝を観戦したいと思います。
とても楽しみです。

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