6月25日(火)、ウィンブルドン、錦織圭の1回戦が行われた。第12シードの錦織は世界ランク110位、オーストラリアの エブデン をストレートで破り2回戦へ進出した。
錦織の試合の前にクルム伊達公子の試合が行われ42歳のクルム伊達は18歳のビトヘフト(ドイツ)をわずか44分のストレートで破り2回戦へ進出した。この日は添田豪、森田あゆみの1回戦も行われ、添田は勝利したが、森田は練習中に痛めた手首の負傷が響き残念ながら逆転負けした。

<男子1回戦>
○12)錦織圭 6-2 6-4 6-3 ●M.EBDEN(AUS)

錦織の試合は14番コートの第2試合、第1試合では42歳のクルム伊達が18歳のプレイヤーと対戦した。
このコートは多くの日本人ファンに席がうめつくされ、コートの外にもクルム伊達、錦織を見ようと何重にもファンが並んでいた。14番コートの観客席は312と限られているので果たして見る事ができたのだろうか?

伊達とビトヘフトの年の差は24。
クルム伊達が初めてウィンブルドンでデビューした1989年にはビトヘフトはまだ生まれていなかった。伊達がグラフとの死闘準決勝を戦った1996年はまだ1歳と4ヶ月。

その相手にクルム伊達は第1セットをわずか16分、6-0。
試合開始から8ゲーム連取、第2セットも2ゲーム許しただけで44分の快勝をする。
この勝利はウィンブルドンにおいて女子では大会2番目の年長勝利記録。(1位は2004年ナブラチロワの47歳)クルム伊達1回戦勝利のニュース
2回戦も勝ち、NO.1のセリーナ・ウイリアムズとの戦いを見てみたい。

あまりにもクルム伊達の試合が「早く終わったのであわてた」と言う錦織。

錦織の対戦相手のエブデンは110位、25歳、188cm、右利き。
ダブルス優勝回数3回。今年のオーストラリアン・オープンミックス・ダブルスではオーストラリアのGajdosovaと組んで優勝している試合巧者だ。
6月のノッテンガム・チャレンジャーでは1回戦では伊藤竜馬を破り、その大会に優勝している。テクニックを必要とする芝でのプレーがうまい。
対戦成績は錦織1勝0敗、2012年オーストラリアン・オープン2回戦で対戦、最初の2セットを落とし大苦戦している。

エブデンのサーブで始まる。
ナイスサーブでエブデンはキープする。
芝の大会で優勝しているだけあって芝でのプレーが慣れている感じだ。

錦織もキープする。

第3ゲーム、エブデンはダブルフォルトを3回、それも3度続けてジュース・サイドで犯す。
思わぬ形で30-40とブレーク・チャンスがきた錦織、短くなったボールをフォアのクロスで決めてブレークに成功する。(錦織2-1)

第4ゲーム、ゲームポイントをフォアのクロスで決められジュースになるが、しっかりとキープする。(錦織3-1)
第5ゲームもブレークし、錦織は4-1とリード。緊張感の中、快調な出だしだ。

5-2、錦織のサービィング・フォア・ザ・セット、
バックへのナイスサーブで40-15とセットポイント、フォアへのサーブそしてボレーで第1セットを取った。

第2セット

お互いにサービス・キープが続く。

2-2、エブデンのサーブ、錦織はフォアで打ち勝ち30-40とブレーク・ポイント、
ラリー戦、ポイントを支配しているのは錦織、エブデンは攻められロブを上げる、それを錦織はスマッシュ、エブデンはそれを拾い返すが錦織がポイントを取り、ブレークに成功する。(錦織3-2)

30-40とエブデンにブレーク・ポイントを握られる。
錦織はラリー戦、バックのダウン・ザ・ラインからフォアのダウン・ザ・ラインをオンラインに決めジュースにし、キープした。(錦織5-3)

5-4、錦織のサービィング・フォア・ザ・セット、40-0のセットポイント、エブデンのリターンはネット!
錦織は危なげなく2セットアップ。快調な錦織。

第3セット

最初のゲーム、エブデンのゲームポイントをリターンでオンラインに決めてジュースにする。そして幸先良くブレーク。
第2ゲームをラブでキープできるかと思われたがジュースに縺れるが、2-0とする。

第5ゲームもブレーク、4-1とすると積極的にネットにもつき、より攻撃的なテニスを展開する。
ナイスサーブからフォアの逆クロスを決めるなどでなんなくキープ5-1とする。

エブデンから1-5のサーブ、ジュース、リターン・ダッシュからボレーを2回、錦織はマッチ・ポイントを掴む、
が、リターンをネット、ジュースに。
5度目のジュース、エブデンはサービス・エースを2本決めてキープした。(錦織5-2)

5-2、錦織のサービィング・フォア・ザ・マッチ、
30-30からTへサービス・エース級のサーブでマッチ・ポイントを握る。

攻められジュースになるが、前に出て相手のミスを誘い、3度目のマッチ・ポイント
バック深くへのナイスサーブで相手のリターンはヒョロヒョロヒョロと短く返ってくるチャンスボール!
ところがなんとここでイージに見えるそのチャンスボールをフォアで叩くがロングにしてしまう。

動揺したか?ダブルフォルトでブレーク・ポイント、攻められてサーブを落としてしまった。
錦織でもこんな事があるのか?5-3、ちょっと心配だ。

エブデンのサーブ、ダブルフォルトで0-30、
錦織はバックのダウン・ザ・ラインからフォア逆クロスのウイナーを決めて0-40と4度目のマッチ・ポイント
ここでエブデンはサービス・エースとエース級のサーブで30-40と踏ん張る。

6度目のマッチ・ポイント、最後はエブデンのボレーがネット!
錦織が1時間41分でストレート勝利を飾った。

錦織圭 インタビュー
――去年オリンピックで活躍できたのは自信になっているか?
そう思う。3回戦に進出し、フェレールを破ったのは自信になった。
ただ今季は芝で1試合しかしていないので、ちょっと自分のプレーに疑念も抱いていたが、勝てて良かった。

――今季はグランドスラムで4回戦に進んでいるが、もっと先に進みたいか?
もちろん、次の目標はベスト8になると思う。ただそこにたどり着くには、トップ選手を2人は倒さなくてはいけない。
芝でのプレーも良くなっている実感はあるので、いつかはベスト8や準決勝に出られるようになりたい。

――あなたの前にベスト8に進んだ日本人は95年の松岡修造だが、彼の活躍がウィンブルドンでのモチベーションになっているか?
もちろん。彼は僕が子供の頃にコーチしてくれたし、師のような存在。
ウィンブルドンと言えば、ロジャー(フェデラー)が強いという印象。以前も今も、彼のプレーを見るのが好き。

――次の選手はアルゼンチンのマイヤーだが、どんな印象を持っている?
良く練習はするが、試合はない。サーブも良いしストロークも強いので、特に芝では危険な選手だと思う。

――6本のマッチ・ポイントを要したが、終盤は緊張したのか?
そうでもないが、相手はサーブも良かったので、試合を終えるのが難しい点もあった。
自分のサーブをブレークされたが、直ぐにブレーク・バックし勝てたので良かった。

――今日のプレーで良かった点は?
全体的に良いプレーができていたと思う。特にバックハンドが良かった。
(以上外人メディアの英語のインタビュー)

――相手のエブデンのことは警戒していたが、実際にやってみた感想は?
思っていたより自分のプレーが良かった。彼もサーブが良いはずだが、僕のリターンが良くてプレッシャーをかけられたと思う。
ストロークも深くベースラインギリギリに入ってくれたので、ずっと攻める展開が続いていた。相手にスキを与えなかったと思う。

――自分のサーブの調子は?
サーブが良かったので、ブレーク・ポイントも最後のゲーム以外はほとんど与えなかった。
サーブに余裕ができればリターンでも余裕が持てる。サーブで良いリズムを作れたのが勝因だと思う。
脇腹が9割程度は治ったので、心配せずにサーブは全力で打てている。

――ヒザにテーピングをしていたが?
ちょっとヒザの調子が悪く、今日も練習の時に少し痛みがあった。

――芝でのリターンの難しさや、自分のテニスとの相性は?
毎年、プレーは良くなっていると思う。サーブが良いと良いリズムを作れるし、ストロークも振りきれる余裕ができてくる。
本当にサーブとリターンが芝では鍵になるし、良いリズムを作るきっかけになる。

――芝での自信が生まれてきたきっかけは?
先週のエキシビション2試合で良いリズムができた。
今日はバックで打ったのが深いところに入り、ラリーで自分から攻めることができた。
フォアでも、思い切り打ってそれが入るようになったので、そこが自信になっていると思う。

ランキングではトップ10に近づいたが?
特に何も考えてはいない。トップ10に1回入るだけでは意味がないので。
今年できれば良いが、ここ何年でその位置を確立できるのが目標なので。今は、どうでも良い訳ではないが、あまり関心はない。

大会データー:2013ウィンブルドン
ウィンブルドン、英国
128ドロー、芝
本戦 6/24 – 7/09, 2013
大会日程

オーダー・オブ・プレー
ライブ・スコア
ロンドン現地時刻(日本との時差は-8時間)
ウィンブルドンの天気

オーダー・オブ・プレー
ライブスコア

<男子2回戦>
12)錦織圭 vs L.Mayer(ARG)
マイヤーは84位(最高ランキング51位)、188cm、右きき。

添田豪vsR.GASQUET(FRA)
ガスケは9位(最高ランキング7位)、27歳、ツアー9勝

<男子1回戦>
○12)錦織圭 62 64 63 ●M.EBDEN(AUS)
○Q)添田豪 76(6) 75 61 ●HAIDER-MAURER(AUT)
本戦ドロー
男子予選

<女子2回戦>
クルム伊達公子 vs A.CADANTU(ROU)
87位(最高ランキング65位)、23歳、170cm、右利き。

<女子1回戦>
○クルム伊達公子 60 62 ●Q)C.WITTHOEFT(GER)
M.ERAKOVIC(NZL) 46 60 75 ●森田あゆみ
SOLER-ESPINOSA(ESP) 16 64 61 ●土居美咲
女子本戦ドロー
女子予選

<女子ダブルス>
クルム伊達公子/PARRA SANTONJA(ESP) vs MCHALE(USA)/PASZEK(AUT)
森田あゆみ/CIRSTEA(ROU) vs FLIPKENS(BEL)/RYBARIKOVA(SVK)
青山修子/SCHEEPERS(RSA) vs 9)PAVLYUCHENKOVA(RUS)/SAFAROVA(CZE)
女子ダブルス

錦織 圭 ブログ
錦織 圭 データー 1989年12月29日生まれ 23歳

添田 豪 ブログ
添田 豪 データー 1984年9月5日生れ 28歳

クルム伊達公子 ブログ
クルム伊達公子 データー 1970年(昭45年)9月28日生まれ、42歳

森田あゆみ ブログ
森田あゆみ データ 1990年3月11日生まれ 23歳

土居美咲ブログ
土居美咲 WTAデーター 1991年4月29日生れ 22歳

(記事 テニスジャパン 塚越 亘 インタビュー内田 暁 photo Hiroshi Sato/TennisJapan)