2月2日(日)、デ杯、ワールドグループ1回戦、日本対カナダ戦、最終日、日本2勝1敗と王手を賭けた試合で、錦織圭がカナダのNO.1プレーヤーを破り見事8強入りを決めた。
デ杯ワールドグループ8強入りした日本は4月4,5,6日、準々決勝を日本、有明コロシアムで戦う。
気になる対戦相手は昨年のチャンピオン国、チェコになりそうだ。チェコは自国でオランダを迎え対戦中、2日目のダブルスに勝利し、チェコ2-1オランダと王手をかけている。チェコは2012年、2013年と連覇、1980年も優勝している強国だ。

錦織圭がデ杯ワールドグループ8強入りを決めた試合の詳細をお届けしよう。

デ杯日本対カナダ
錦織 圭 62 1-0ret. ●Fダンセビッチ

現行の試合方式になってから初の世界8強まで、あと1勝と迫った日本。日本はエースの錦織圭が登場した。有明コロシアムは満杯。もう売る席がない状態という。
凄い、盛り上がり
凄い、観客数だ。

カナダのダンセビッチのサーブで始まる。
錦織はネットにつくが、ダンセビッチはバックのパスを綺麗に決める。
カナダが1-0とキープする。

カナダのダンセビッチは「この状況(11位のラオニッチ、25位のポシュピシルを怪我で不出場)の中で自分は精一杯戦う。」と危険を覚悟の攻撃テニスで機会があればネットに詰めたり、エースを狙ったショットを打ってくる。

錦織もダンセビッチの攻撃をかわし、カウンターで攻める。キープ1-1だ。

第3ゲーム、カナダのサーブ、
3日単複連続出場の錦織は「体力的には問題ない。最終試合にプレッシャーをかけないためにも自分で終わらせたい」と最初から全開でプレーする。

フォアのクロス、そこから逆をつきまたフォアのクロスを決め、0-30。
タイミングをずらし、ややスロー・ボールのランニング・パスを決め、15-40とブレーク・チャンス。
しかしデュースに。
4度目のデュース、リターンから攻め3度目のブレーク・チャンスを掴む。
バックのダウン・ザ・ライン、ダンセビッチは手をのばすが返球はロング、
錦織はブレークに成功、2-1となる。

ラブでキープ、3-1。

15でまたまたブレーク、日本の錦織4-1だ。

パッシング・ショットを鮮やかに決める。錦織のテニスが止まらない、5-1だ!
カナダ、キープ(錦織5-2)

バックのパスを決めて40-0
バックにクリーン サービス・エースを決め6-2で第1セットを取った。

第2セット

じわじわと錦織の攻めるテニスが効いてくる。
ダンセビッチはゲーム・ポイントを掴むものの、なかなか取れない。
3度のデュースの末にサーブをダウンした。

ここでトレーナーを呼ぶ。
メディカル・タイムアウトをしばらく取るが!

「初の単複3連戦で体力を使い果たしてしまった。
できる限りのベストを尽くし、チームに貢献したかったが、サーブの時に腹筋を痛めた。
圭に対しては110パーセントで戦わなくてはいけない。
この状態では20パーセントぐらいしか出せない。」とダンセビッチ。

カナダが握手を求めてきた!
錦織圭が単複3試合勝利だ。

意外な形で日本の8強が決またが、テニス史に残る偉大な瞬間だ!

デ杯ミニ情報
@ワールドグループでの日本デ杯チーム1回戦勝利、そして8強は1981年、現在の16ケ国によるワールドグループ制になって初めてのこと。それまで日本は
1981年、スエーデンに0-5
1985年、アメリカに0-5
2012年、クロアチアに2-3と1回戦で負けている。
@デ杯は1900年に始まり、今年が114年目、2014年度は122ヶ国が参戦している。その中で日本は8強になった。凄い事だ。
@実は日本デ杯チームは1921年になんと準優勝している。(アメリカに負けた。当時はチャレンジ方式。)1ヶ所で行われ参加国も約20ヶ国と少なかった。
@4月の準々決勝も日本開催(有明コロシアム)。日本はこれで9回続けてのデ杯自国開催だ。(2011年の対フィリピン戦以来、敵地では戦っていない。)
@114年の長いデ杯の歴史で優勝国は13ヶ国
アメリカ32、オーストラリア28、フランス9、イギリス9、スエーデン7、スペイン5、ドイツ3、チェコ3、ロシア2、クロアチア、イタリア、セルビア、南アが各1回。

デ杯ワールドグループ
〇日本4-1●カナダ

第1日目 1月31日(金)
錦織 圭 64 64 64 ●Pポランスキー
添田 豪 46 67(2) 16 〇Fダンセビッチ

第2日目 2月1日(土)
錦織 圭/内山靖崇 63 76(3) 46 64 ●Dネスター/Fダンセビッチ

最終日 2月2日(日)
錦織 圭 62 1-0ret. ●Fダンセビッチ
添田 豪 61 64 ●Pポランスキー

日本チーム
全日本人男子ATPランキング
カナダチーム
全カナダ人男子ATPランキング

日本が勝ち8強になると4月4,5,6日に昨年の優勝国チェコとオランダの勝者国を日本に迎え準々決勝を戦う事となる。
チェコ2-1オランダ
●R.Stepanek(CZE) 63 46 76(4) 26 16 〇R.Haase
〇T.Berdych(CZE) 63 63 60 ●I.Sijsling
〇Berdych/Stepanek 75 16 76(2) 76(4) ●Haase/J-J.Rojer
T.Berdych(CZE) vs R.Haase
R.Stepanek(CZE) vs I.Sijsling
デ杯ワールドグループ・ドロー

錦織 圭 ブログ
添田 豪 ブログ
杉田祐一 ブログ

(記事 塚越 亘 写真 鯉沼宣之 TennisJapan テニスジャパン