2日、男子テニスの国別対抗戦であるデビスカップのワールドグループ1回戦、日本対カナダの対戦が東京の有明コロシアム行われ、第4試合のシングルスで錦織圭(24歳)がフランク・ダンチェビッチ(29歳、カナダ)に6-2、1-0とリードした場面でダンチェビッチが怪我のために棄権、その瞬間、日本のベスト8進出が決まった。
初日のシングルスで1勝1敗、そして2日目のダブルスで勝利し2勝1敗と王手をかけていた日本は、エース錦織に全てをたくす。その期待に応えるように錦織は試合開始からポイントを積み重ね、2度のブレークで第1セットを先取する。
第2セットに入っても錦織の勢いは止まらず、オープニングゲームでブレークすると、この時点でダンチェビッチが怪我のために試合の続行を不可能と判断、無念のリタイヤで試合終了となった。
昨年はベスト4という好成績を残しているカナダだったが、世界ランク11位のミロシュ・ラオニッチ(23歳、カナダ)と同25位のバセク・ポスピシル(23歳、カナダ)という両エースを怪我で欠いた布陣で今回の対戦に臨んでいた。
初日のシングルス、そしてダブルスにも出場していたダンチェビッチは「この週末は多くの試合をしていて、今日がデビスカップではなかったらコートに上がることはなかった。」と、すでに肉体が限界だったことを認めた。
この時点で勝敗が決まったため、最後の第5試合のシングルスは3セットマッチで行われ、添田豪(29歳)がピーター・ポランスキー(25歳、カナダ)に6-1、6-4のストレートで勝利、この結果、最終成績4勝1敗とし日本のベスト8進出に花を添えた。
今大会が現在のワールドグループ制になってから、日本が世界のベスト8に進出するのは、史上初のこと。4月4日から行われる準々決勝で、日本は前年王者のチェコとオランダの勝者とベスト4をかけて対戦する。
デビスカップ ワールドグループ
第1試合
○錦織圭 6-4 6-4 6-4 ●ピーター・ポランスキー
第2試合
●添田豪 4-6 6-7(2) 1-6 ○フランク・ダンチェビッチ
第3試合
○錦織圭/内山靖崇 6-4 7-6(3) 4-6 6-4 ●ダニエル・ネスター/フランク・ダンチェビッチ
第4試合
○錦織圭 6-2 1-0 ret. ●フランク・ダンチェビッチ
第5試合
○添田豪 6-1 6-4 ●ピーター・ポランスキー