フェド杯ワールドグループ2初日 日本対スロベニア
2月4日、兵庫県のブルボン・ビーンズドームで、女子の国別対抗戦であるフェド杯ワールドグループ2、日本対スロベニア戦が行なわれた。
第1試合はクルム伊達公子が、ポロナ・ヘルコグに2-6, 6-4, 6-2と逆転勝ちし、続く第2試合でも森田あゆみがナスチャ・コラールに2-6, 6-4, 6-3でこれまた逆転勝利をおさめ、初日で2勝と王手をかけた。


2日目の5日は、シングルスでは、森田がヘルコグと、クルム伊達がコラールとの順で対戦し、最終試合のダブルスでは森田と藤原里華のペアが、ヘルコグとクレパックのペアと対戦する予定になっている。
ただし、2日目の対戦カードはあくまでも現時点での予定で、両国ともにメンバーを交代させてくる可能性は残されているが、日本チームが両者ともに試合の序盤で苦しんだのは、真夏の全豪に合わせてチューニングしてきたボールの飛びの感覚が、日本の寒さでボールが硬化することで狂っていた可能性も高く、1試合の実戦を経たクルム伊達と森田を交代させることの方がリスクは高いだけに、両選手の試合後の状態がよほど悪くない限り考えにくい。
一方のスロベニアはすでに後がない状態だが、ヘルコグに代えられるレベルの選手はおらず、代えてくるとすればジュニア年代のコラールになる。しかし、それも2日目の第1試合をヘルコグが勝てば現れる選択肢。やはり、メンバー交代はないものとして考えていたほうが無難だろう。
森田とヘルコグの過去の対戦は、昨年のフェド杯以来2度目。前回は3-6 6-1 6-3のスコアで森田が負けている。クルム伊達とコラールは初対戦。どちらが有利とも不利とも言いがたいが、初日の結果を踏まえ、チーム内でもお互いに情報の共有がなされるはずで、特に昨年のスロベニア戦に続き、ヘルコグ相手に2連勝しているクルム伊達の存在は心強い。クルム伊達が森田にどんなアドバイスができるか、そして、森田がそれをどの程度消化してコートに立てるかで、明日の第1試合の情勢も変化するはずだ。また、森田自身も後ろにクルム伊達はもちろん、ダブルスの藤原里華、あるいはサポート要員の奈良くるみが控えていることを思えば、初日のような重圧のない状態で戦えるはず。3連勝での日本チームの勝利を期待したい。
日本がこの対戦に勝てば、次は世界上位8カ国で構成され、世界一を争うトーナメントである「ワールドグループ」への復帰をかけて4月21日から実施されるプレーオフに進出が叶う。