海外で「働く」ということ

日本に居る方は全くと言っていいほど縁のないことだが

海外で働くというのは口では簡単に言えるが、実際に「法」に触れることなく働くと言うことはそれはもう大変な事なのである。
この場合「実務的な働く事」の大変さを指しているのではなく「働く権利を取得する事」の大変さを指している。
権利を取ってからは、日本と同じ条件であり、仕事を探したりもしくは雇用先が決まってから各企業が権利を取得してくれる。手順としては後者の方が通常である。というよりかはちゃんとした働き口ががなければまずその権利を取得する事は出来ないし自分で会社を起ちあげるのならば、ちゃんとした事業計画がなければ国からは、そう易々働く権利、住む権利さえ与えてもらえないのである。

その権利とはいわゆる就労ヴィザの事を指しており、タイではワークパミッド、シンガポールではエンポロイメントパス、アメリカではワーキングヴィザなどが代表的に該当される。
なぜ大変なのかというと、1番の理由はその国の人達の雇用を奪うからである。国は、「この人(外国人)がこの国に働きに来て、そして自国民の雇用を奪って我々にとって一体何のメリットがあるの?」という考え方をする為、申請する方は「この外国人がこの国に来たら、国に対してのこれだけのメリットがありますよ」というのを証明しなければならない。その証明する事がとても大変なのである。
その他にも治安維持する為や違う理由もあがるが、雇用を奪う事が1番の理由にあげられる。
そう、簡単には自分が持つパスポート以外の国で働く事は大変に難しいのである。海外に住む我々は常に頭の片隅に就労ヴィザのことを考えながら生活し働いている。アルバイト感覚で海外で働くというのを聞くが、我々からしたらまず考えられないことであり「どのようにして就労ヴィザを取得するのであろうか?」とまずそこを考えてしまう。これも海外に住んでないとわからない事の一つであるのかもしれない。


コメント

  1. Takashi Ogawa さん : 2010.02.20

    こんにちは、シドニー在住のものです。

    海外での就職なんて聞こえはいいけど、大変なことの方が多いですよね。

    ワーキングビザの取得も容易ではないし、そしてその後意識は永住権へとつながっていくんですよね。

    これからも頑張ってください。

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