アラ・チャレ アイデンティティー  【2010 allout challenge 】

今回のキャンプは「Consistency Tennis」というアイデンティティーを確立し「守備性攻撃型テニス」と「負けないテニス」というこの二つのプレー原則を掲げ、そして選手に植え込んでいくようにした。

20101114_allout2010_keynote.003.jpgプレースタイルは「守備性攻撃型テニス」を目指し、 プレーの心構えは「負けないテニス」である。その為には技術、戦術、フィジカル、メンタル、そして生活面などすべてをフル稼働し取り組まなければならない。

「守備性攻撃型テニス」には3つの大切な要素から成り立つ。20101114_allout2010_keynote.006.jpg

  • patience 忍耐力 ・・・何よりも耐える事

才能に恵まれた人などいくらでもいる。そんなのは目玉が付いていて良かったということだけであって大事なのはただ一つ忍耐力があるかどうかで決まる。

考え抜く人は多いがやり抜く人は少ない。何よりも忍耐力が必要。(格言集より)

  • quality プレーの質、ボールの質・・・スピードではなく重さ。これがないと始まりません。打つショットはスピードよりも質 

  • brain  頭、戦術・・・どんなにボールの質がよく球種が豊富でもそれを使う頭がなければ始まらない。突発的なポイントの取り方ではなくシステムに乗っ取ったプレーでポイント取得する事。

20101114_allout2010_keynote.008.jpgテニス、スポーツ全般にオフェンスが注目されがちであるが、ここで一番あげたいのはディフェンス力の必要性である。オフェンス力はプログラムの数からいっても必要なのは誰でも知っている。しかし今のツアーではオフェンス力だけではコンスタントに試合に勝つ事はまずできない。 ディフェンス力のレベルを上げる事によって良い時と悪い時の差を極力減らし結果、安定したプレーに繋がる。年間を通して安定して勝つにはちゃんとしたディフェンス力が不可欠となる。

サッカーではもしディフェンダーがいなかったとしたら、これ程ほどつまらないものはないと言われているが、テニスも一緒ディフェンスが出来ない、突発的なものに対処出来ない選手同士の試合を見ていてこれ程退屈な試合はない。

ここであげるディフェンスとは常に前向きなディフェンスであり、相手の攻める力を削ぎ落とし、次に自分が攻めやすくする攻撃である。攻める気持ちで相手の攻撃を受けている限りディフェンシブは存在しない。なによりもテニスの素晴らしさはディフェンスでもポイントに直結するという事。

miyazaki nakamura fukuda

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コメント

  1. kanaママ さん : 2011.01.08

    長い期間娘がお世話になりありがとうございました。今回娘は後半体調を崩し付き添っていただいた方々やコーチ、スタッフの皆様に大変御迷惑をかけたことをお詫びしお礼をもうしあげます。娘にとっては病気を含め本当に良い経験ができました。テニスに関しての講義もすごく刺激をうけ帰ってきました。今後の練習にきっといかしてくれると思います。本当にありがとうございました。

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  2. 濱浦貴光 さん : 2011.01.10

    先日、ミーシャに「お前ら(100番くらい)と
    トップ10の違いって何よ」と聞くと「1?2Rで
    無駄なエネルギーを使わない選手(安定した選手)
    とそうでない選手の差」だと言っていました。

    英樹の理論は、ツアーの核心を突いてるかもね。

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  3. 金子英樹 さん : 2011.01.10

    kanaママさん
    すべてを出し切ったんでしょうね。これもキャンプのうちの一つですね。

    濱浦貴光さん
    有難うございます。濱ちゃん、そしてミーシャがその様に言うと真実みがありますね。有難うございます。

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