バカ・ドメスティック

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先日ITFジュニア兵庫の試合に出場した我々のスタッフから、試合中応援がうるさいとトーナメント関係者から注意を受けたとの報告があった。まずは我々サイドに汚点がなかったが確認すると、今までとなんら変わらぬ同じ応援であったと言う。ということは自分もバンコクでITFジュニアなど開催されている時は時間を見つけて一緒に応援をしているので、その応援に問題があったとは思えない。数々のITFの試合に出場しているが注意されたのは今回が初めてであるので、この問題点を皆さんとサーキュレートしたいと思う。

応援と言っても、我々は選手をプッシュしファイトさせる手助けをしているのであり、意味なくフェンスなどを揺らしたりヤジを飛ばしたり、ダサイ応援をしているわけではない。先日のバンコクITFジュニアではセンターコートからLTATの端のコートまで我々の応援が聞こえたそうだが、対戦相手のコーチと健闘を称えあったことはあるが、注意をされたことなど一度もなかった。我々の役目は選手と共に戦い、勝利を導く事であると自負している。

我々がキタノアートや八王子ファミリーなど東京ジュニアサーキットの試合に出ているのであるならば、せめてそのローカルルールに従おう。我々はITFの国際試合に出ているのであって、わざわざシンガポールから高い航空運賃を払ってガラパゴス選手権に出場しに来たのではない。

問題はここからである。その勢いよく注意をしたテニスを知らないトーナメント関係者は、テニスを知っている我々のスタッフに対し、どんなに言っても理解して貰えなかったのか、(こちらとしては知っているから理解出来なかったのだが、)「ではトーナメントダイレクターを呼びますよ」と言われたので「そうして下さい。同じレベルで同じ言語で話し合える人を呼んで下さい」と我々のスタッフは言い、その素人は去っていった。どんなに待ってもトーナメントダイレクターは来なかったとのこと。せめてトーナメントダイレクターが来てゴリ押ししろよとそこが問題である。トーナメントダイレクターも知っていたから来なかったのであるが、その試合は勝ったからいいようなものを、負けていたら人生をかけて戦っている我々に対してどのように責任をとってくれるのだろうか。

8月に入り、夏の大事なジュニアトーナメントが始まり、色々な人がオーガナイズの不手際さを指摘しているが「しょうがないしょ。我慢我慢」なんて思って聞いていたけど、実際自分がやられると腹ただしいのがわかった。このエントリーで何かを求める、改善して欲しいなんてそんな贅沢は言わない。せめて世界を目指している選手、人生をかけて戦っている選手の邪魔だけはしないのが、テニスを知らないトーナメント関係者達の役割であるというのが伝わればそれでいい。


コメント

  1. omata さん : 2011.08.31

    金子さん こんにちは。私はローカル大会の運営を行なっていますが、このブログ記事を見て色々と考えされられました。日本以外の事情が分かりませんが素人が大会に関わらなければいけないのが、悲しい現状です。私も勉強が必要だと再認識しました。ありがとうございます。

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  2. 金子英樹 さん : 2011.08.31

    Omataさんのように志し高く運営に携わり選手とコーチに厚く接してくれる方が殆どであるのは存じています。
    本当にごく少数の人の為にこのような気持ちにさせられるのはとても残念に思います。

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  3. 匿名 さん : 2011.08.31

    いつもブログで勉強させて頂きありがとうございます。

    先週の兵庫に子供がひとりで参戦しました。
    敗戦した試合の対戦相手の親とそのコーチが
    ミスやダブルフォルトにさえ拍手をしていたと聞かされました。
    負け惜しみになるので誰にも言いませんでしたが、マナー違反をしていた人はいるようです。
    何面もあって多くないスタッフだと十分目が届かず誤解があるのかもしれません。

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  4. 金子英樹 さん : 2011.09.02

    匿名さん
    ご子息大変に残念でした。
    次回こそ勝利で見返して下さい。
    期待しています。

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  5. 匿名 さん : 2011.09.02

    金子さんの言うとおりです。
    テニスでも社会に出ても、自分に不利な状況があって当たり前。
    いい勉強になったと思っています。
    ありがとうございます。

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