今現在アカデミーでカンボジアNo1、Kenny Bunが練習に来ている。?カンボジアのsecretary-general of the Tennis Federation, のMr.Tep,からの要請で我々のクラブで5日間トレーニングを行い、ヴェトナムの試合に向かう。?
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カンボジアの選手といってもこの辺りの選手はMade in Cambodiaではなく、Born in Cambodiaであり、実際にはMade in Franceと言うのが正しい。育った場所はヨーロッパで最近カンボジアへ帰化した選手。その為、フランス特有の肩周りの柔らかいテニスをする。
No prepare No futureとは先日Mr.Tep,とお会いした際に会話から出てきた言葉。
カンボジアには暗く重い内紛の歴史があり、Mr.Tep,もポルポト政権時代に戦車に囲まれ、危機一髪シンガポール大使館に逃げられた経験を持つ。カンボジアの負の遺産を経験した方の言葉は大変に重い。
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Mr.Tep,はKennyに対し
Kennyには選手としても勿論頑張って貰いたい、しかし将来の為に今から準備をし、英語の勉強や、マネージメント、運営の資格や数字もちゃんと読めるように、現役生活より長いキャリア後に向けて準備をするよう、少しずつでもよいので勉強させている。
という。
そこまで選手の将来に対し考えてくれるフェデレーションはとても素晴らしい、そして選手も心強い。
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僕が思うに、「納得するまでやる」という言葉を聞くが、僕は理解する事ができない。果たして本当に納得するまでできるのだろうか?勿論、妥協はしてはいけないが、「納得するまで」と言う言葉、思考はボーダーラインがないのでとても危険である。
今の環境を変えることを恐れ、何となくそこで出来てしまい、現状維持の環境は住み心地が大変に良い。自分自身に対して都合の良い言い訳ではないだろうか。やはり、デッドラインを決め、達成出来なければ軌道修正し、それでも目標に達しなかった場合は、違う方法や環境を考えるべきではないだろうか。自分も25歳の時、何度も自問し自答し、それでも自分は3年かかった。将来の為に準備をしていなかったからなのかな?とMr.Tepとの会話の中でふと思い出してしまった。
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その様な「思考」と「準備」を選手の時からフェデレーションが推進してくれるのは、選手にとっても素晴らしい環境ではないかと思ったMr.Tep,との再会であった。
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