難しい球出しは、球出しではない。

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言葉のあやですが、思うに球出しの目的とは「沢山の成功体験をさせること」であります。その為、成功体験できない難しい球出しをしても、球出しする意味がないということです。ただ打たせるのか、多くの成功体験をさせるのか、球出し側の気持ち一つでかわります。

難しい球出しとは大きく分けると、「気づかず難しくなってしまっている球出し」と、「わざと難しく出す球出し」この二つです。

「気づかず難しくなってしまっている球出し」で多いのは最初から無意識に高く弾んでしまう球出しであり、低年齢および初心者また新たな技術を習得するにはとても難しい球出しとなります。

とくにallout の最初の3日間のファンデーションの時間には、戦術に必要な新たな技術を習得しないといけないために、沢山の成功体験をさせ、感覚的な部分を養い、それだけではなくその感覚的な部分に対し可視化を行い数値的にも認識できるようにします。そういう意味でも球出しのスキルはとても大切なのです。

「わざと難しく出す球出し」とは、状況設定にもよりますが、ボールもタイミングも速くて厳しい球出しのことです。

選手時代、イベントに参加した際にデモンストレーションでだしてもらった球出しが速くて滑ってで(ラットショット?)とてもデモンストレーションをするのに困難であったことを覚えています。こんな難しいボールをジュニアの選手が返しているのか?と当時は関心した覚えがあります。

状況設定を分析してみると、ここではデモを成功させることが目的であって、難しいショットを返し成功させることが目的ではありません。

当時、「ライブボールがぁ」などと言い始めた時代でもあり、球出しは難しければいいみたいな風潮が流行ってもいました。まず球出しとライブボールを同じにすること自体ナンセンスです。それ以前にライブボールってなんでしょうか。それはまた次回。

まずは手出しでも、ネット越しの球出しでも、膝から腰の間で打てる低いボールを打ちやすいタイミングでだしてあげる。できるだけ多く成功させ回数が多くなってきたら徐々にレベルを上げてあげる。これが本来球出しの意義ではないでしょうか。

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