クレーコートでの戦い方。運動力学に反したプレーを目指そう!

Ballance

 

クレーコートの試合の見どころはやはり、やはり色々な戦術をじっくり観れること。対戦相手に対して力学的に反したことをやる。それがうまくいくと、相手はいとも簡単にバランスを崩してしまう。反対にバランスを崩さなければいつまでたっても決められない。

 

当然とこのレベルのプレーヤーだからそんじょそこらの戦術では体勢は崩さないが、このレベルのプレーヤーでさえタイミングを外されたりバランスを崩したりするので観てて面白い。

 

レッドクレーに限定せず、色々なサーフェスでバランスを崩すのがうまかった歴代のプレーヤーでいうと、マッケンローは例外として、リオスだろう。タイミングを速く、そして究極に遅くもできるのでまったくリズムがつかめない。全豪ではエンクビストが足を絡ませてしまったぐらい、ハードコートでもこんなプレーできるの?と驚いた覚えがある。

 

今の選手でいうとやはり錦織選手でしょう。相手のバランスを崩すことを楽しみながら試合をしているようにさえ感じる。

 

このボール打ったら相手どう出る?ボールを隠して打ったらどうだろう? 身体開いて打っちゃえ引っかかったぁー!みたいな。そう必殺技を出すテレビゲーム感覚で。(昇ぉぉ竜ぅぅ拳んんって古いですか?)

 

続いてシモン。バックハンドでリズムを作りながら相手のリズムを崩す。フォアハンドはスピードや高さだけではなく球種にもうまく変化を加える。ベースラインのはるか後ろにいるナダルに対し、シモンはベースライン後ろからエースを取っていた。

 

女子選手ではハレップは完全にそのようなプレーを心がけてやっている。全く芸術性を感じないのはシャラポワ。

 

勿論その要素だけでは勝てないのがツアーのレベル。しかしそういう駆け引きを観ながらテニスを観るのはとても楽しい。とくにレッドクレーは法則に基づいたプレーをしてくれるのでとても見応えがある。

 

サッカー、ロナウジーニョが全盛の時には、ドリブルで相手をかわしていく時に、相手の裏をかこうとしているのではなく、相手が自分の反対に動いてくれるのだという。自分が打ったボールの反対に相手が動いてくれる。ここまでくると悟りの境地ですね。

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