試合を観ることの重要性は世間一般的にもよくいわれていますが まさにその通りなことだと思っています。
それぞれの方が観戦するにあたっての意義なるものがあると思います。
ボールのスピードや質、フットワークを観ることが好きな人もいれば、戦術を探しあてたりする人など。
キャンプなど開催し色々なジュニア選手に携わりますが、技術的な部分でいうと、「試合を観ているな」という選手はすぐにわかります。
また一番わかりやすいのは、テニス雑誌に携わっている方やカメラマンの方。その情報量はハンパないです。「アイディアは良いんだけど技術が、、、」なんて方が殆どですが、(すいませんでも本当です。)それでも沢山の試合を観ているだけに、「あ〜あのことをやりたいんだな」というプレーはすぐにわかります。
話はそれましたが、試合観戦するというのはそのような技術的要素が良くなるだけのメリットではありません。
試合を観ることによってテクニックだけではなくメンタルの部分にも良い影響があるのです。僕はまさにこちらのメリットの方が実は大きいのないかと思っています。
NCAAのバスケットやNFLを観たときにも感じたのですが、ライブってそこまでの知識や経験がなくても結構試合の流れってわかりやすいんですよね。自分の身近であるATPやWTAの試合の流れを肌で感じながらの、トッププレーヤーがビビったり、躊躇したり、挽回されたり、打てなかったりするわけですから。
自分がビビったり、ラケット触れなかったりするなんてアクセプトできるわけで。そう考えると、自分と戦っている対戦相手のレベルなんてたかがしれていますよね。
「ではこういう状況の時は相手にこうプレーさせよう」
「ブロックリターンでまずは返そう」
「サイドアウトだけはしないようにしよう」
「一気に攻めどころだからチップエンドチャージしよう」
そう観戦することは戦況をより鋭く読む力に繋がり相手の心理状況に対してより深い仮説をたてることができるのです。
なので試合を観戦すればするほど蓄積され、その状況に対しての最適な方法を選択する事が可能になるのではないかと思っています。