小学生大会

今日は、小瀬スポーツ公園で全国小学生大会の山梨県予選が行われました。

自分が小学生のころの山梨県大会は、男女合わせて10名ぐらいの人数に比べて現在は、
100名に増えており約10倍の小学生が参加していました。

これでもまだまだ他の県と比較するとかなり少ないと思いますし、人数が増えてその中からテニスと真剣に向き合って全国レベルに達するジュニアが生まれるという考え方が一般的ではあると思いますが、約30年前の山梨県ジュニアの状況はどうだったかというと本格的にテニスに打ち込んでいたのは、自分の姉・兄を含めてたったの5人でした。

しかし、この5人全員(山梨出身者)が関東ではトップ、全国レベルだったのです。

昔と今では、ラケットもボールもスイングフォームも今とは全く異なり、全ての環境、国際大会やJOP大会、谷澤プロを始め各クラブのコーチングスタッフなんかも現在の方が間違いなく充実し熱心に指導しているにもかかわらず全国的に活躍する選手は1人もでていません。なぜなのか?

自分が思うにひとつは、昔の状況は山梨に5名しかいなかったため県内では切磋琢磨がなく、はじめからの土俵が関東あって当時ジュニアであった松岡修造さんをはじめその後皆さんプロで活躍された方たちと友達になり、その中で勝つ目標が生まれるのに対して、現在は、みんなの目標が山梨県チャンピオンに向いていて4~5試合を勝ち抜いて手にする優勝の価値観が大きくなっていることが良い事でもあるのですが、その上のレベルを目指さなくても・・・目指さない環境が出来てしまっているのかもしれません。

これは、日本全体でも同じ事が起こっていて全日本ジュニア・インターハイの価値観が
上がって大学への進学ルートが充実し国際レベルまで達することなくジュニアを卒業するケースが増加しています。

もう一つは、塾や習い事が増えてテニスに真剣に取り組むジュニアがいないこと。塾や習い事が決して悪いわけではありません。

上を目指すのがすべてではないし、県チャンピオン・全国チャンピオンになることはりっぱで容易なことではないのですが、志を高く持ち目指すところさえ変えれば今の何倍もの力を発揮できると感じるだけにもったいないと思うのです。

ジュニア時代には、限りがありますしその少ない時間だからこそ今しかできない事に集中し最大限自分の手の届くところまで上り詰めてもらいたいのです。

ボールを最後まで追う。ことは、何事も最後までやり遂げる精神を育て将来的にも武器になり、アドバイスをしっかり聞くことは、正確に物事をこなす力を実につける事ができます。返事・あいさつ・試合の報告などをしっかりできなければ試合に勝つことはできませんし、これも社会に出た時にとても大事なことです。

自分自身もジュニア時代はこれらの事をないがしろにしていたために満足のいく結果を出すことができず悔しい思いをし、その原因さえもわからないままジュニア時代を終えてしまったので、今からまだチャンスがあるみんなには、ぜひジュニア時代中に理解して活躍してもらいたいと思います。


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