スペインから帰国しました。
左からグレルモ(元300位)・カルロス・大樹・自分
グレルモは、カルロスの友人でこの日は大樹に会うために来てくれました。
ヨーロッパはあいにく雨の日が多く日本のようにインドアコートが充実しているわけではないので、いかに日本の環境が充実しているかということを今回の遠征で再認識しました。
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コーチをしてくれたカルロス・マルティネスは、クズネツォワ(USオープン優勝・全仏オープン優勝と2ヶ月間の海外遠征を終えて結果を出して帰国したという事もあって、前回訪問したときは、情熱男という印象でしたが、今回はそれに+自信に満ちた素晴らしいオーラで接してくれました。
彼の指導は、外国人では本当に珍しいタイプで1cmのズレでも正して修正しながら練習をすすめるコーチです。
間違えた打点、スイングで何球打っても上達が限られてしまうという事であり、これは僕もまったく同じ考えだったので、今後も自信を持って指導していきたいと思います。
カルロスと話をして意外だったのは、彼が選手の頃、コーチにプッシュされまくりながら1日6~7時間の練習をしていた事が失敗だった。
むしろ、その半分で良いから集中して内容の濃い練習をするべきだったと述べたことでした。
スペインのテニスが世界基準になった原動力こそ、質+量という方程式だと思っていたので、このコメントは意外でした。
オーバーワークで怪我に泣いた彼のプレーヤー人生が今のコーチングに活きている事は言うまでもなく、歳こそ僕より3歳若い38歳ですが、コーチ経験も世界のトップ選手だけでなく、つい最近まで12歳のジュニアを指導していた経験があるので12歳~14歳までに何をやるべきか!
15歳~18歳、そして、プロ選手になってからのメンタルケアーまで、すべてを知り尽くしている事に驚きを隠せなかったというか、自分の未熟さを痛感させられました。
その中でも、素晴らしかったのは、今一緒に遠征しているクズネツォワ選手とのやり取りで、カルロスがグランドスラムチャンピオンの彼女に人として大切な事を教え、一人の人間として成長し続けるようサポートしている事でした。
自分のベストを尽くすこと!!
周りの選手を気にしたり、ランキングなどをどうしても気にしてしまいがちですが、この試合たとえ負けたとしても明日死んでしまってテニスができなくなるわけではない!
練習することも、また試合に望むことができる。しかも、彼女の場合、負けても賞金が出る立場にいれる事を感謝するべきなんじゃない!?と・・・負けてしまったらどうしよう!そんなことよりも、とにかく自分自身の精一杯で全力を尽くす事が一番大切であるという事。
まったく持ってその通り!
心でテニスを・・・心で指導を!!
恐るべし、カルロス・マルティネス!?