写真の選手は、Mr.WheelchairTennisデビット・ホール選手(AUS)です。国枝選手が1位になる前に、なんと、10年間もランキング1位を維持していた選手です。小生が、初めて斎田選手と世界ツアーを回り始めたときに、「プロ意識の塊」であったこの選手に魅せられ、「いつかこの選手を倒す!」と心に誓い、2003年には斎田選手が、Japan-openの決勝で勝ち、2005年のUS-openのSFで国枝選手が勝ち、彼はこの世界から引退を決意しました。
小生の心の中では、本当に「永遠のスーパースター」なのです。今回は、オーストラリアのコーチとして参加しています。久しぶりに彼を見ましたが、身体は以前と変わることなくフィットしており、オーストラリアの現役選手よりも遥かに高いレベルでヒッティングをしていました。
今朝は、前日に練習コートが取れず、斎田選手と国枝選手と共に、TTCで練習しているがごとく、誰よりも早く、オフィシャル練習の前に、早朝練習を行いました。そこに、デビット選手が来て、我々の練習を見ていました。実は彼が現役のころは、誰よりも早くコートに出て、1人でサービス練習を黙々としていたことを思い出します。
夕方の練習が終了し、小生は、デビット選手とロッカールームで会いました。彼は一言、「あの朝練習は素晴らしい!誰もいないところで、3人での練習は充実したことでしょう。今の日本の選手には、他の国の選手は敵わないだろう・・・」と言ってくれました。
本当に心から嬉しかった。斎田選手にこの話をしたところ、斎田選手も彼に言われたそうです。やはり、見ている奴は見ている。そして、こう言った努力が継続と共に、血となり肉となると思います。スーパースターから言われた一言。小生にとってどれだけ嬉しいことだったか、皆さんに伝わっていますか?
さて、今日のTTC選手の結果は、藤本選手と八筬(やおさ)選手が共に1Rに勝ちました。藤本選手のダブルスは敗退。
シングルス1R
藤本選手VSニコラス・ラーソン(SWD)63・62
八筬選手VSニコール・ハリソン(AUS)60・60
ダブルス1R
藤本選手&アントニー・ララ(USA)VSロビンソン・メンデス(CHI)&ニコラス・パイファー(FRA)46・16