2009年3月27日、北京パラリンピック日本代表コーチの丸山弘道が、ヤマハ発動機スポーツ振興財団 スポーツチャレンジ賞奨励賞を受賞。表彰式が東京都新宿区の日本青年館で行われた。
スポーツチャレンジ賞 奨励賞
スポーツチャレンジ賞は、スポーツ普及・振興の礎として尽力した人物のチャレンジを表彰する。長年のチャレンジに対する「功労賞」と、表彰年度ごとに世界トップレベルの成果を生み、かつ今後さらなる成長を期待される短期的、中期的なチャレンジに対する「奨励賞」の2部門がある。
功労賞には、柔道で恵本、上野という2人の金メダリストを育て上げた中野政美監督、奨励賞には車いすプログラムエリートコーチとして、車いすテニスプレイヤーの指導にあたり、国枝選手のグランドスラムや北京パラリンピック金メダル獲得に尽力した丸山弘道コーチが選ばれた。
表彰式の模様
表彰式には、北京オリンピック女子柔道70kg級金メダリストの上野雅恵選手や北京パラリンピック車いすテニスシングルス金メダリスト国枝慎吾選手、世界ランク4位の斉田悟司選手も駆けつけ、恩師を祝福した。
国枝選手、斉田選手による祝辞
国枝選手は、試合中コーチが観客席にいてくれることで得られる安心感と、丸山コーチと築いてきたテニスで自分だけが表彰されることに対する複雑な思いがあったことを語り、今回の受賞が丸山コーチに決まったことは非常にうれしいと笑顔で語った。また斉田選手はプログラム作りをはじめ熱心な丸山コーチの指導姿勢を語り、今回の受賞により丸山コーチの取り組みが多くの人に知られることが本当に喜ばしいと語った。
丸山弘道コーチの受賞挨拶
丸山コーチは挨拶の中で、「功労賞を受賞された中野先生の足下にも及ばない」と謙虚に語りながらも、「中野先生と同じような年齢になった時に、功労賞という形でこの場に戻ってこられるように日々精進していきたい」「基本を貫く信念や選手へ愛情の大切さなどを忘れずに堂々とした指導者になっていきたい」と、今後の指導への熱い思いを語った。