3月11日 東日本大震災以降、関西の洪水、日本列島の異変、最近では、タイの洪水、トルコ地震など世界の各国の天変地異が続き、何が起こってもおかしくない状況であるような気がします。
先日、宮城県名取市に、「宮城県ジュニア強化キャンプ」に講師として招いていただきました。ちょうど1年前に同じキャンプが開催され、その時に比べて子供達の著しい成長が伺えました。気持ちの中に、「もう行きつくところまでいっている!後は良くなる一方だ!」というような、強い気持ちを、選手のみならず、コーチの方々にも伺えました。
2日目の朝、「港に連れて行って下さい」と頼み、震災の猛威を自らの眼で確認してきました。
だいぶ整理されてきたという話でしたが、私の眼にはそうは感じられませんでした。
道路脇や田畑の真ん中に横たわる「船」や「自動車」、持ち主が亡くなられているために手がつけられず、震災で流されたままであったり、瓦礫の山が至るところにあるような状態でした。
港に近づけば近づくほど、家の基礎はありますが、上物は全て津波に流され、ところどころに、2階は綺麗ですが、1階はがらんどうの廃墟が点在し、見るも無残な状況であり、このような状況を目の当たりにし、本当に胸が痛くなり、同時に眼がしらも熱くなり、朝から多くの事を考えさせられた1日でした。
現地のコーチによると、当時はこの状況で足場もないほどに、瓦礫と遺体が散乱していたということであり、それはとてもとても、地獄絵図のようだったとのことです。
お手伝いをして下さったあるコーチは、親戚が港の近くに住んでおり、津波で親戚の方々が、亡くなられたということです。彼は自力で、道路に息絶えている人、車の中に息絶えている人を一人一人確認し、親戚中の方々を見つけ出したそうです。
もう、死んでいる事は覚悟の上、何がそうさせたかというと、亡くなった寂しさよりも、とにかく見つけ出して、「早く供養をしてあげたい」と気持ちで、無我夢中でさがしたと言っていました。
最近「15歳の答辞」で、ニュースとなった「気仙沼市立階上中学校の当時生徒会長をしていた梶原裕太君」の動画を見て、涙を抑えきることができませんでした。
「自然の猛威の前には、人間の力が余りに無力で・・・生かされた者として、顔を上げ、思いやりの心を持ち、強く正しく逞しく生きなければなりません・・・苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、助け合って生きていくことが、これからの私達の使命です・・・当たり前に思える日々や友達が、いかに貴重なものかを考え、いとおしんで過ごしてくだい・・・私は、この階上中学校の生徒でいられたことを誇りに思います。本当にありがとうございました。」(本人答辞から抜粋)
威風堂々とした答辞には、強く心を打たれました。冷静に思えば、人として生まれて、当然していなければいけない問題を、改めて多くの国民に伝えてくれたのではないかと思います。
当たり前のことを当たり前に行うことほど難しいものは無いと思います。
「私には、まだできることがあるはず」と、思わされた感のあるこの2週間でした。
私が住む柏も、今は大変な騒ぎになっています。それでも、この地に住んでいる以上は、柏に生まれたことに誇りを持って、自分の人生を全うしていきたいです。
コメント
先日は宮城県のトレセンに来て頂きありがとうございました。選手達は2日間を通して非常に積極的で真剣に丸山コーチの指導を学んでいました。私達コーチ陣も指導をしていくうえで大切な事を教えて頂き心から感謝しております。今回の365分の2日間で学ばせて頂いた事を胸に全員で頑張ります。本当にありがとうございました。
昨今の天変地異は「地球を愛する事」の必要性を再認識させる出来事ですね。地球温暖化が異常気象を招き異常気象が生態系に影響を及ぼし…私達は「地球を愛する行動とは何か?」を見つめ直し地球に生かされている存在である事を謙虚に受け止め生活していきたいです。
昨今の天変地異は「地球を愛する事」の必要性を再認識させる出来事ですね。地球温暖化が異常気象を招き異常気象が生態系に影響を及ぼし…私達は「地球を愛する行動とは何か?」を見つめ直し地球に生かされている存在である事を謙虚に受け止め生活していきたいです。
先日は宮城県のトレセン事業に来ていただきありがとうございました。自分自身もいつも楽しみにしていて、今回もコーチの姿勢や言葉など色々と勉強させていただきました。そして、今回は何よりも元気と勇気をいただきました。本当にありがとうございました。