人の優しさについて良く考えることがある。あの人は優しい人だから・・・
この言葉には、ポジティブに使う部分と、ネガティブに使う部分がある。
親切と優しさについて
親切
相手の身になって、その人のために何かをすること。思いやりをもって人のためにつくすこと。
(goo辞書抜粋)
優しさ
1 姿・ようすなどが優美である。上品で美しい。
2 他人に対して思いやりがあり、情がこまやかである。
3 性質がすなおでしとやかである。穏和で、好ましい感じである。oo
4 悪い影響を与えない。刺激が少ない。
5 身がやせ細るような思いである。ひけめを感じる。恥ずかしい。
6 控え目に振る舞い、つつましやかである。
7 殊勝である。けなげである。りっぱである。 (goo辞書抜粋)
辞書で調べると、上記のような意味の記載がある。使い方にもよるが、親切よりも優しさの方が奥が深いと感じる。
まさに、優しさは指導者に必要なものと感じる。指導するときに、正しい「デモンストレーション」ができるかどうかで、コーチングレベルは変わってくると思う。
特に低年齢を中心に指導していた時は痛感した覚えがある。
私は、姿勢や行動で示せることは本当の優しさを持った人だと思っている。選手の試合を観ることだって優しさの一つ。
遠くから見守り、控えめに・・・時には身がやせ細るような思もする。
試合が終われば親切な精神を軸に、本当の優しさが発揮される。成果や結果を分析し、選手と共に振り返り、お互いに解決していかなければならないことや、選手本人が解決していかなければならないことをはじき出していく。
次の試合まで、その課題を解決していくために日々を過ごし、時には突き離し、時には一番近いところで話し合い、時には家族以上の時間を共有して行くことで、お互いの問題解決能力の進化に繋がっていく。
優しさとは、一人ひとりの孤独な生き物をつなげていく大切なツールであり、そういったことを繰り返して、行くことで広がりが見られ、それに携わる多くの人々の人間力が高まっていくのではないだろうか。
優しさとは、誰もが持っているものだと思う。
テニスというスポーツを通じ、こんなことを学んでいるのかと、ふと思い、思いのままに言葉にしてみたので、正しいか否かを問うには、あまりにも奥が深すぎるので何とも言えないが、スポーツから学ぶ物事は本当に尊いものと感じている。