全米オープン後に現役を引退するキム・クライシュテルス(ベルギー)は、すでにシングルスでは2回戦、ダブルスでは1回戦で敗れているが、ボブ・ブライアン(アメリカ)と組んで、ミックスダブルスに臨んだ。ミックス1回戦では、イリナ ファルコニ(アメリカ)/スティーブ・ジョンソン(アメリカ)組を、6-2、6-2で破って2回戦に進出した。

ブライアンは、左利きのサーブが強力で、全く危なげないサービスキープをしていった。ダブルススペシャリストのブライアンに導かれるように、クライシュテルスもいいプレーを披露。第1セット第4ゲームでは、クライシュテルスが、飛びつきざまに見事なロブで、スマッシュ返しを決め、お互いジャンプしてブライアン兄弟お決まりの“チェストタッチ”をボブとして、会場を沸かせた。

第1セットでは、女性のサーブをブレークするミックスの鉄則どおり、第4、8ゲームのファルコニのサーブを、クライシュテルス/ブライアン組がブレークしてセットを先取。

第2セットも、ブライアンのサーブが好調なうえ、さらにポーチも冴えまくり、第1セットと同じように、第4、8ゲームのファルコニのサーブをブレークして、クライシュテルス/ブライアン組が、43分で勝利を収めた。

2回戦進出を決めた瞬間にも、クライシュテルスとブライアンは、お互いジャンプして“チェストタッチ”。笑顔を見せながら、楽しそうにテニスをするクライステルスのラストプレーはまだまだ続く。