9月16日(日) デ杯 ワールドグループ・プレーオフ 日本対イスラエル戦最終日。
1勝2敗、後のない日本チームはエースの錦織圭が登場した。

肩の調子が悪く初日の試合を避けた錦織圭、最終日に登場するのかどうかはっきりとはわからない状態だったが、錦織圭がコールされコートに現れると大きな拍手が湧き起こる。

第1セットを錦織は快調に取る。
しかし第2セットになると暑さのためか?錦織のスピードが落ちる。対戦相手のセラの調子も上がり第2セットを落とす。
第3セットに入ると暑さと緊張のためか?脚に痙攣が起こる。
それでもどうにか4-4まで持ち込み、第9ゲームも40-0とする、しかしそこからそのゲームを落とし、第3セットも取られた。

第4セットからは勝負はどちらに転ぶかわからない、大接戦、好試合が行われた。

勝利を決めた錦織は思わずコートにひれ伏した。

「痙攣もきていたので、勝てるとは思わなかった。」
錦織圭の第一声だった。

<最終日 第一試合
○錦織圭 6-3 3-6 4-6 6-4 7-5 ●ドゥディ・セラ

今日は蒸し暑い!
超たくさんのお客さんが日本応援のためにやってきている。

第1セット

錦織のサーブで始まる。
30-30からサーブ&バックボレー!積極性!素晴らしい!
ジュース後にキープ。

セラのバッククロスボレーウィナー。片手バックの左手がきれい!セラもキープ。(1-1)

錦織の第3ゲーム、セラはバッククロスムーンポールで錦織のフォア2つミス誘う!!
セラのドロップを錦織はバックアングルパスウィナー。この辺りの動きはさすが!キープ(錦織2-1)

セラの第4ゲーム、錦織のリターンエース、エアーKウィナーなどで15でブレーク、錦織は3-1とする。

錦織の第5ゲーム、セラはバックライジングからフォアクロスボレーウィナー、15-40とブレーク・ポイントを握られる。
錦織はスマッシュエースなどで攻めジュース。
アドバンテージの錦織のバッククロスはオンライン。キープし4-1。

5-3、錦織の第9ゲーム、錦織のフォアアングルパスウィナー。
サービスワイドからすかさずフォアダウンザラインからグランドスマッシュエース。
最後はセラのバックリターンアウト、ラブでキープ、6-3、

錦織は確実に第1セットを取った。

第2セット

セラの第1ゲーム、ベースライン後ろからセラのグランドスマッシュエース。うまい!セラがキープ。

錦織の第4ゲーム、ダブルフォルト2つでブレークされてしまった。(錦織1-3)まずい!

錦織はすぐにブレーク・バックした。いいぞ!(錦織2-3)

錦織の第6ゲーム、ジュースでセラは錦織のセカンドサービスをフォアダウンザラインへヒット。うまい!が痛いサービス・ダウン。(錦織2-4)

セラの第7ゲーム、0-30とするが、セラはバッククロスボレーウィナーなどでキープ、セラから5-2とする。

5-3、セラのサービィング・フォア・ザ・セット、サービスを錦織のボデイーへ、錦織はリターンをミス、セラが取り返した。

第3セット

錦織のサーブで始まった第3セットはフォアのネットで始まる。
セラの絶妙なバッククロスドロップウィナーを決められ30-40とピンチ!
錦織のバッククロスパスにセラのバックボレーははじかれアウト。危ない~!
良くキープした。

錦織サーブの第3ゲーム、錦織は脚を気にしだした。痙攣がきかけているようだ。やばい!
ファーストサーブが打てない!30-40となる。
きつい!坂井監督が必死に飲み物渡そうとする。気合いでキープした。錦織の精神力は凄い!

セラの第4ゲーム、錦織のフォアダウンザラインウィナーで15-40とブレーク・ポイントがきた。
30-40でセラのセカンドをバックダウンザラインリターンエース狙ったが、惜しくもアウト。キープされた。(2-2)

足をマッサージする錦織。

セラの第8ゲーム、セラのバックアングル緩く鋭い角度。錦織は足を流して、バックダウンザラインウィナー。でたー!今日一番のスーパーショット!
ジュースまで行くが、サービスワイドエースでキープ、4-4。

4-4、錦織のサーブ、錦織のフォアクロスウィナーで40-0とするが、そこでの(子供の声にタイミングをはずされ)ダブルフォルト、
ジュース3回ともにゲームポイントがあったが、錦織のフォアドロップをセラが読んでバックスライスパスウィナーなどで4度目のジュース。
ここでセラは動きの逆をつかれたのか、なんと股下パスを放つ、錦織のバックボレーアウトでブレーク・ポイントを握られる。
セラのスマッシュエース。痛いところでサービス・ダウンしてしまった。(錦織4-5)

5-4、セラのサービィング・フォア・ザ・セット、40-0のセットポイント、セラのフォア逆クロススライスアプローチが良い。

第3セットもセラが取った。

錦織は痙攣もきているようだし、大ピンチだ!

第4セット

第1ゲーム、錦織のサーブ、セラのフォアクロスウィナー。
錦織もフォアダウンザラインウィナー。錦織キープ、1-0。
頑張れ!錦織に対する応援が凄い。

錦織の第3ゲーム、ジュース後にブレーク・ポイントを握られるが、錦織のバックアングルウィナー、3回のジュースの末にキープ。(錦織2-1)

セラの第4ゲーム、いきなり錦織のフォアアングルリターンエースが出た!がセラはキープ(2-2)

錦織の第5ゲーム、まずい!連続ダブルフォルトで0-30の大ピンチ!
2度目のジュースでブレーク・ポイントを握られる。が3度のジュースの末にキープした。(錦織3-2)

セラの第8ゲーム、リターンが深く、0-40と錦織はブレーク・チャンスを掴む!
セラの信じられないバックダウンザラインウィナーなどで、ジュースに。
ここでサーブ&バックボレーからスマッシュエース。さすが試合巧者!キープし4-4となる。

錦織の第9ゲーム、ダブルフォルトなどで0-30とピンチ!
30-30で錦織はバッククロスウィナーを放ち、ガッツポーズ!最後は回り込みフォアダウンザラインウィナー。5-4とキープした。

セラの第10ゲーム、錦織のフォアダウンザラインウィナー15-40とセットポイント!

なんとセラはダブルフォルト!
応援の力もあり、ファイナル・セットに持ち込んだ!

ファイナル・セット

錦織の第1ゲーム、錦織のフォアドロップからバックアングルパスウィナー、ジュースになるがしっかりとキープした。(錦織1-0)

セラは40-30からTへサービス・エースでキープ。(1-1)

錦織にエアーKが出た、ラブでキープ。(錦織2-1)

セラの第4ゲーム、リターンがしっかり返る。15-40とブレーク・チャンス!
錦織のバックリターンがアウトなどでジュース、錦織バックリターンで角度つけ、またブレーク・ポイント!
セラのバックがネットに当たってアウト。先にブレーク、3-1だ!

しかし続く錦織のサーブ、フォアを3連続ミスで15-40、勝利を意識し、少し焦ったか?
錦織はなんとスマッシュをミス。(錦織3-2)

セラの第6ゲーム、ジュースでセラの超スーパーロブがあった。(3-3)
セラも根性あるゲームをしている。両者共にスーパープレーが続く。
1球1球に観客のどよめきが起きるほどだ。

試合時間は4時間を越えた。死闘。
4-4、錦織のサーブ、ネットインを錦織のフォアボレーウィナーでポイントに結びつける。
30-30、錦織はサービスからバッククロスウィナー。しかしセラのフォアクロスパスウィナーでジュースに。

錦織のフォアダウンザラインアプローチ深い。セラもバッククロスがすごい!
2回目のジュース、錦織のフォアアウトでアドバンテージセラ ブレーク・ポイントを握られた!
ここでサービスワイド深い。ジュースにする。
3回目のジュース、サービスセンター、セラのリターンはネット、キープし錦織5-4だ。
大きな声援!ナイスイープだ!錦織5-4。

セラの第10ゲーム、セラのボレーを拾い、錦織はフォアダウンザラインパスウィナーで30-30とする。
セラのフォア逆クロスでキープ。5-5。

「添田戦では過去2勝していたし、イスラエルのNO.1プレイヤーとして勝たなくてはと言うプレッシャーがあった。
錦織戦は挑戦者の立場、プレッシャーはなく、良いプレーができた。」と言う。本当にしつこいプレーをするセラだ。

錦織の第11ゲーム、ファーストが良くなってきた!30でナイスキープ、6-5とする。

セラの第12ゲーム、錦織のフォアダウンザラインウィナー。セラが少し文句。
錦織のバックダウンザラインリターンが効いて、回り込みフォアダウンザラインで15-30、勝利まであと2ポイント!

セラはバックダウンザラインウィナー。凄い~な!セラは!30-30。
40-30から錦織はフォアクロスウィナーでジュースにする。

錦織の回り込みフォアダウンザラインウィナー。主審がオーバールール。マッチ・ポイントだ!


錦織のフォアダウンザラインリターンエース!スーパーリターンエース!を決めた!

「第2セット、脚(ふくらはぎ)に痙攣がきた時は負けるかと思った。」と言う錦織が4時間31分の死闘の末に勝利を飾った。

スーパー、スーパー、スーパー、スーパー、超スーパー試合!

日本対イスラエルのデ杯は錦織の勝利で2-2となり、最終試合に望みをつないだ。

データー:
デ杯
ワールドグループ プレイオフ
日本対イスラエル
開催日:2012年9月14日(金)~16日(日)
開催地:有明コロシアム

日本 2-2 イスラエル

14日(金)NO.1対NO.2の戦い
○添田豪 6-2 6-4 3-6 6-4 ●ドゥディ・セラ
●伊藤竜馬 3-6 2-6 4-6 ○アミル・ワイントラウブ

15日(土)ダブルス
●伊藤竜馬/杉田祐一 7-5 3-6 3-6 1-6 ○ジョナサン・エルリック/アンディ・ラム

16日(日)NO.1同士、最終戦はNO.2同士の戦い
○錦織圭 6-3 3-6 4-6 6-4 7-5 ●ドゥディ・セラ
●添田豪 3-6 6-7(5) 6-4 3-6 ○アミル・ワイントラウブ
ライブスコア

日本チーム データ
イスラエルチーム データ
日本テニス協会 デ杯日本対イスラエル戦

(記事 塚越 亘 & 森下 泰 写真 鯉沼宣之 テニスジャパン