東レPPOテニスは24日、有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コートで大会2日目が行われ、第9シードのマリオン・バルトリや、第10シードのキャロライン・ウォズニアッキらシード勢が順当に2回戦へと進出した。
第9シードのバルトリは、初戦で日本のクルム伊達公子と対戦。「公子はとても経験のある良い選手。特に、日本の初戦で彼女と戦うのは危険」と気を引き締めて試合に挑み、立ち上がりから5ゲーム練習の猛攻を見せた。
第2セットに入るとクルム伊達の動きも良くなり、長いラリーが続くようになる。バルトリがセットカウント3-1とリードするも、そこからクルム伊達が追い上げ3-3に。それでも「公子が追い上げてくるのは予測できていた」と気持ちを切らさず再びリターンゲームで攻め、6-1、6-4で勝利した。
2年前の同大会優勝者で、昨年の第1シードでもあるウォズニアッキは、今季はランキングを落とし第10シードでの参戦。それでも先週の韓国大会では、約13カ月ぶりに優勝して上り調子で東京に入ってきた。その好調さを見せつけるように、第1セットはボヤナ・ヨバノフスキーを6-0と圧倒。だが第2セットに入るとヨバノフスキーの強打がことごとくコーナーをとらえ、試合は第3セットへともつれ込む。
第3セットは競った展開になるが、セットカウント3-3の場面で雨が降り出し、試合は一時中断。ここでウォズニアッキは「再び戦術を確認し直し、『もう一度、ここから試合開始だ』と思った」と気持ちの切り替えに成功する。再開後は4-4から2ゲーム連取して6-0、3-6、6-4で勝利。元世界1位が、苦しみながらも勝負強さを発揮した。
その他では、第11シードのアナ・イバノビッチが、相手の第2セット途中のリタイアにより2回戦へ。先週の韓国大会で準優勝した第15シードのカイア・カネピもストレートで快勝。2010年全仏オープン優勝者のフランチェスカ・スキアボーネは、ヤロスラワ・シュウェドワに追い詰められるも、逆転で辛くも勝利した。
なお明日の大会3日目には、1回戦免除の上位8シード選手たちが全員登場する。
※写真は、東レPPOテニス1回戦で、クルム伊達公子を破ったマリオン・バルトリ