11月18日 東日本大震災復興チャリティー・イベント「日清食品ドリームテニスARIAKE」が有明コロシアムで開催された。
昨年に続いて今回が2回目の開催。

松岡修造総合プロデユースそして司会の元、
錦織圭対ヒュイット、
松岡修造/神尾米組対神和住純/吉田友佳組のミックスダブルス、
錦織圭/添田豪組対ヒュイット/鈴木貴男組のダブルス3試合が行われた。
ほぼ満員、8500人の大観衆がプロの迫力そしてエキジビションの楽しさを満喫した。

試合の様子やスコアを伝えている報道がないので、試合の様子をフォト・ストリーで再現しよう。

<ドリームシングルス>
錦織圭 4-6 6-3 [7-10] レイトン・ヒュイット(豪州)

「復興マッチが今年も開催できて嬉しい。
尊敬している選手であるヒュイットとの今日の試合を楽しんでください。」
とイベントの発起人である錦織圭。

対戦相手は元世界1位、ウィンブルドン、USオープンの覇者ヒュイット。
度重なる怪我、手術によりランキングは一時200位代に落としていたが急カンバック中。
錦織圭とは2011年ウィンブルドン1回戦で対戦し、その時はヒューイットが勝利している。

錦織は股抜きランニング・パシッグショットを決めたり、
フォアの面でラケットを返して打つバックハンド・ショットとか、
遊び心のあるテニスも披露する。

第1セットは3-3から錦織のダブルフォルトで0-40となり、そのゲームを落とす。

第1セットを落としてしまった錦織は
「このままだと負けちゃうので、皆さん応援お願いします」と主審のマイクを使ってアピール。

錦織の挽回が始まる。
二人の迫力ある攻防に「う~お~っ!」と言う感嘆詞始め、各種の感嘆詞がその一球一球に飛び交う。
お互いの凄いスライス、低空飛行、ネットスレスレのペースあるボールに、驚きのため息?も!

応援の後押しで錦織は第2セットを取り返した。

「なかなか日本に帰ってくることができず、復興の手助けもできないが、僕にできることは、テニスで良いプレーを見せること。
これからも精進して良いプレーを見せられるように頑張りたい。」と錦織圭。

「オーストラリアのクイーンズランドが大洪水の災害を受けた時、全豪オープンに出ている選手たちが被災者のために立ちあがり、自主的にチャリティマッチをやってくれた。
テニスプレイヤーにとって大災害や非常時の時は皆が力を合わせることは、当たり前のこと。
それに僕のメインスポンサーはヨネックス、日本にとても愛着を持っている。たくさんのファンもいるから。」
とヒュイット。

試合はセットオールになり、第3セットはスーパータイブレークに。
錦織はエアーKで攻めたり、
バックハンドのエアーK、それも強打と見せて緩いボールで打つ、チェンジアップ気味な抜いたエアーKなども見せる。

スーパータイブレークでは3-7から7-8まで追いつめるが、
7-9のマッチ・ポイントではフォアのクロスリターンがロングになってしまった。

「(エキジビションなので)勝たせてくれるかな?と思っていたけどマジできた。」と錦織、ヒュイットはガチで勝負にこだわった。
エキジビションと言えどもベストを尽くすのがプロとしての礼儀なのだろう。

二人のスーパープレーそしてエンターテイメントに8500人のテニスファンは酔いしれた。

松岡修造オフィシャルサイト

錦織 圭 ブログ
(テニスジャパン塚越亘 写真 鯉沼宣之 TennisJapan)