第16シードの錦織圭(日本、18位)が、全豪オープン1回戦で、ビクトル・ハネスク(ルーマニア、63位)を6-7(5)、6-3、6-1、6-3の4セットで下し、2回戦進出を果たした。
第1セットでは、錦織が、第1ゲームで1回、第2ゲームで2回ブレークポイントをつかむもののブレークできず、結局お互いすべてのサービスをキープしてタイブレークに突入した。タイブレークでは、錦織が3-0と先行するものの、錦織のストロークミスが増えて5-5となり、逆転を許して7-5でハネスクがタイブレークを制しセットを先取した。
「相手のサーブが、いいところで入ってきた。ビッグサーバーに対して、自分のアンフォーストエラーを減らしてプレーできればよかった」(錦織)
ハネスクの身長198cmから繰り出されるサーブに手を焼いた錦織だが、第2セット第2ゲームで、5回目のブレークポイントをようやく取り、初めてブレークに成功すると息を吹き返した。錦織得意のフォアストロークで主導権を握れる場面が増え、ネットプレーも決まるようになり、第2セットから3セット連取した錦織が、左ひざに不安を抱えながらも初戦突破を決めた。
「もうちょっといいプレーができていたら、簡単に勝てていたと思う。(1回戦では)痛みはなく大丈夫。たぶん今週はひざのことを考えることになると思いますけど、できるだけやります」(錦織)
錦織は、ダブルフォールトを5回犯したものの、6本のサービスエースを決めた。ファーストサーブの確率も71%で、ファーストサーブが入った時は、70%の確率でポイントを獲得し、シード選手の底力を見せつけた。
※写真は、全豪オープンの1回戦で逆転勝利をおさめた錦織圭
Photo by Hiroshi Sato
Textj by Hitoshi Ko