クルム伊達公子(日本、100位)が、オーストラリアンオープン2回戦で、シャハー・ピアー(ロシア、90位)を、6-2、7-5のストレートで下し、3回戦進出を果たした。
クルム伊達は、1995年以来18年ぶりの3回戦進出。2008年より再チャレンジを始めてからは、初めてのベスト32となった。
さらに、42歳での3回戦進出は、1968年のオープン化(プロ解禁)以降、全グランドスラムを通じて、2番目の年長勝利となった。
試合は、気温39.9度の灼熱の中で行われたが、ブレーク合戦の展開となった。第1セットは、第6ゲームでクルム伊達が、初めてキープに成功してリードし、セットを先取した。
第2セットは、クルム伊達が3-0とリードするが、動きが落ちてブレークバックを許し、再びブレーク合戦となった。お互い3回ブレークした第11ゲームで、クルム伊達が、フォアの逆クロスを決めてブレークポイントをつかむと、ピアーがストロークミスをして、ブレークを許し、クルム伊達が勝負を決めた。
勝利後、クルム伊達は、「カモン!」と叫びながら、中野陽夫コーチに向かって、右手でガッツポーズをつくって喜びを爆発させた。
「グランドスラムの2回(の勝利)は、重みがあります。この先もそうあることではないので、この時間を大切にしながら、次に向かいたい」(クルム伊達)
※写真はピアーをストレートで下し、3回戦進出を果たしたクルム伊達公子
Text by Hitoshi ko
Photo by Hiroshi sato