錦織圭(テニス)第16シードの錦織圭(18位)が、全豪オープン4回戦で、第4シードのダビド・フェレール(スペイン・5位)に、2-6、1-6、4-6のストレートで敗れ、2年連続での全豪オープンベスト8入りはならなかった。

第1セットでは、錦織の出だしが良く、ストロークのコースやスピードを先に変えて、自分から早めに展開していった。だが、第1ゲームで1回、第3ゲームで3回、錦織がブレークポイントをつかむものの、あと一本が取れない。

「攻めて早めに展開するのを心掛けていた。バックのダウンザラインとか、最初はうまくいっていたが、相手が慣れてくると、しぶとくやられて、自分が打ちすぎてミスしてしまった」(錦織)

逆に、第4ゲームで5回のデュースの末、錦織が先にブレークを許すと、第5ゲームから少しずつ集中力が落ちた。結局、第8ゲームもブレークしたフェレールがセットを先取した。

第2セットも、2ブレークでセットを落とした錦織。第3セットも先にフェレールにブレークされるが、ブレークバックして追いかける形となった。錦織が、ポイントが決まりそうなショットを打っても、ツアー屈指のフットワークを駆使して、フェレールが返球してきて、逆にミスをさせられる場面もあり、左ひざに不安を抱える錦織には、2セットダウンから挽回する力は残されていなかった。

錦織は、自分より上位選手に対して、攻撃テニスを実践したが、30本のウィナーを決めたものの、ミスを65本犯してしまい、ウィナーとミスが共に24本のフェレールに差をつけられてしまった。

2年連続の全豪ベスト8入りはならなかった錦織の表情は曇りがちだった。

「やはり結果に満足するのは難しいですね。ひざの痛みがありながらも、ここまで来れたのはよかった。今日しっかり最後までやれた。彼らに勝つには足りないところがあり、もっと伸ばさないといけないところも見えた。彼らは本当にミスが少ないので、勝つにはかなりの忍耐力と体力がいる。まだ自分がそこまでいっていないことを感じさせられた。これからもっと頑張りたい」(錦織)

今後、錦織は、2月のATPメンフィス大会から、北米のハードコート大会を転戦していく予定だ。

※写真は全豪オープンシングルス4回戦でダビド・フェレールに敗退した錦織圭
Text by Hitoshi ko
Photo by Hiroshi sato