オーストラリア・メルボルンで開催中の全豪オープンは、25日に男子車いす部門ダブルス決勝戦が行われ、ミカエル・ジェレミアズと組んだ国枝慎吾が、6-0、6-1でステファン・オルソン/アダム・ケラーマン組を破り優勝した。
最後のポイントを奪ったのは、国枝の豪快なフォアのクロスだった。縦横無尽にコートを駆ける国枝/ジェレミアズの動きに、相手は全くついてこられない。「相手ペアは、第1シードを破って勝ち上がってきたので警戒していたが、試合が始まったら自分たちのやりたいことができた」と言う国枝たちが、圧巻の勝利で頂点に立った。
“車いす界のフェデラー”と呼ばれる国枝だが、昨年は肘のケガに苦しみ、同大会も欠場している。「本当に悔しかったし、苦しかった」という時期を乗り越え、まずは手にしたダブルスでのタイトル。「そんなにダブルスは得意ではないが」と謙遜しながらも、運動量とショットの精度は群を抜く。ダブルスで勢いを得た国枝は「明日のシングルスでも、暴れたい」と二冠に意欲を燃やした。
※写真は、全豪オープン2013車いすテニスダブルス部門を制した、国枝慎吾(左)/ミカエル・ジェレミアズ組
Photo by Hiroshi sato