11月1日、フランスのパリで行われている男子テニスツアーロレックス・パリ・マスターズ
錦織圭(日清食品)が3回戦で第7シードのK・アンダーソン(南アフリカ)を6-4, 6-4のストレートで破り8強となった。
オープニングゲーム、アンダーソンにサービス・エースを2本決められるが、ブレークに成功。その後もナイスサーブとストロークで主導権を握り、一度もブレーク・ポイントを握られることなく第1セットを先取。
第2セットも錦織はブレーク・ポイントを握らせず、第9ゲームをブレークして勝利。前週ウィーンで行われたATP500、エルステ・バンク・オープン決勝敗戦のリベンジをした。
この勝利で、錦織は5日発表の最新世界ランキングでは、昨年の9月4日の週以来、約1年2ヶ月ぶりにトップ10復帰を確定させた。
「トップ10を復帰後の今年の目標にしていたから嬉しい。
復帰後は思うようにプレーできなく、最初はどうなることかと思っていたので、(トップ10まで)戻れてとりあえず、嬉しい」と語る。
準々決勝では第3シードのR・フェデラー(スイス)と11月2日20時半(日本時間では3日の早朝4時半)以降に対戦する。
錦織圭
ATPファイナル出場は?
ATPファイナルはすでに6人までの出場が確定。
残り2枠を、今大会8強になっている7位チリッチ、8位ティエム、9位の錦織で争っている。最新レースランキング
「ATPファイナル出場も目標なので、一生懸命頑張りたい」と錦織。優勝すると自力で8位になる。
現在4位のデルポトロ(アルゼンチン)が右の膝の怪我で今大会も欠場。今季復活は難しいと言われている。
正式な欠場表明はないが、繰り上がり出場になるかも?だ。
錦織圭リベンジ成功!
試合の様子
「最初のゲームが一番良かったのかな?と」錦織が言うように、錦織は集中していた。
デュースサイドではアンダーソンにサービス・エースを2本決められるが、30-30とする。
バックのダウン・ザ・ラインを決め、いきなりブレーク・チャンスが。
なんとアンダーソンはダブルフォルト!錦織のブレークで試合は始まる。
ワイドやボディーへとサーブを散らし錦織はラブでキープ2-0。
サービスキープが続く。
5-4、錦織のサービング・フォ・ザ・セット、
勝負をかけたバックのダウン・ザ・ラインはワイド、0-15。
しかし、サービス・エースで15-15。
12回のラリー戦は錦織が取り、30-15。
左右に振り、ネットに詰め錦織はボレーで決めた。40-15とセットポイント!
修造サーブ(松岡修造が得意としていたフォアクロスのサーブ)でサービス・エース!
6-4で第1セットを取る。
第2セット
今日の錦織は4日前のウィーン決勝での試合と比べ、サーブが非常に良い。
左右コースへ散らしたり、緩急のつけかたが、コナーズのようだ。
3-3、0-30から30-40とブレーク・チャンスが。
サーブ&ボレーで前に出てきたアンダーソンの足元を狙うが、錦織のリターンをネット。
デュース後にアンダーソンがキープ。
4-4も0-30となる。
アンダーソンの攻めに耐え、高~いロブを上げるが、そのボールは天井からぶら下がっているスコアボードに当たってしまい、失点15-30。
錦織、フォアに回り込みストレートに決め、15-40とブレーク・チャンス。
アンダーソンのセンターにきたセカンド・サーブを前に踏み込みバックでアンダーソンのバックサイド深くへ決めた!
5-4とブレークアップだ。
8回のラリー戦、振り回し錦織が取る。30-15。
バックサイドへサービス・エース級、40-15とマッチポイント。
Tへサービス・エースを狙ったがダブルフォルト。
2回目のマッチポイント、
3回目のラリー、錦織のバックはネットにあたりポトリと相手側に!
ネット・イン!勝利だ!
「自分のテニスも良かったが、アンダーソンのミスも多かったので、助けられたところも正直あった。
安定した自分のテニスができた。」と錦織は言うが、少ないチャンスをリスクを覚悟でプレーし錦織らしい攻撃テニスで勝利した。
準々決勝はフェデラーと対戦、「フェデラーには上海マスターズで負けているので、ケビン戦の同じ様にリベンジしたい。明日も思い切ってプレーする」と。
ATPカテゴリー:€5,444,985 ROLEX PARIS MASTERS
賞金総額:(約7億円)
優勝:€973,480(約1.3億円)
48ドロー、室内ハード
10月28日(日)~11月04日(日)
会場:Bercy' Arena
パリ現地時刻(時差 -8時間)
マクラクラン勉/シュトルフ組敗れる
ダブルスドロー
ダニエル太郎、くせ者ペアに敗れた
予選ドロー
(記事:塚越亘/塚越景子/寺嶋民雄 写真佐藤ひろし/TennisJapan)