5月26日(日)から2019全仏オープンが始まる。

日本人初の第1シードとなった大坂なおみ(日清食品)は、初戦に勝てば、2回戦で2017年全仏覇者、21歳のJ・オスタペンコ(ラトビア)、あるいは全豪を2度制している元No.1の女王V・アザレンカ(ベラルーシ)の勝者と対戦しなくてはいけないタフな組み合わせとなった。

第7シードの錦織圭(日清食品)は1回戦で主催者推薦の153位のQ・アリス、地元フランスの選手と対戦する。
それに勝てば、2回戦でまた地元フランス、08年全豪準優勝者、J-W・ツォンガと対戦の可能性がある。ツォンガとの対戦成績は錦織の5勝3敗だが、いつも大接戦、2015年の準々決勝ではフルセットで敗れている。フランス人の地元の選手に対する応援は激しいのでその応援とも戦わなくていけなくなるかもしれない。

厳しい予選3試合を勝ち抜いた奈良くるみ 立派!


奈良くるみ(安藤証券)が厳しい予選を勝ち上がり見事本戦入りを決めた。
女子日本勢は大坂なおみ、土居美咲(ミキハウス)、奈良くるみ。男子は錦織圭、ダニエル太郎(エイブル)、西岡良仁(ミキハウス)、合計6名が全仏オープン本戦シングルスに出場する。

大坂なおみ 厳しいドロー
2回戦は17年の全仏王者か元NO.1全豪王者

大坂、まずは1回戦で92位のA・シュミエドロバ(スロバキア)に勝たねばならないが、2回戦は17年の全仏王者か、2012、13年全豪連覇の元女王アザレンカ(ベラルーシ)の勝者と対戦するタフな組み合わせだ。

17年の全仏王女オスタペンコは現在年40位だが、最高ランキング5位。
二人の対戦成績は大坂から1-0だ。2016年の全仏1回戦で大坂が6-4 7-5で勝っている。が翌年にオスタペンコは優勝している。

順当に行けば3回戦で29位のサカリ(ギリシャ)、4回戦で第14シードのキーズ(米国)、準々決勝ではセリーナ・ウィリアムズと対戦になるかも? 非常にタフなドローだ。

グランドスラム大会に実力発揮する大坂なおみ


大坂は、この全仏オープンにグランドスラム大会3連続優勝がかかる。
4大大会の女子シングルスで初優勝からの連覇は、68年のオープン化以降では01年のジェニファー・カプリアティ以来18年ぶり6人目で、3連覇となれば男女通じて史上初の偉業となる。

今月初旬にはナダルが故郷スペイン・マジョルカに開校したアカデミーで、クレーでのプレーのしかたを練習。ナダルからもサポートを受けたと大阪。
大坂は記者会見で「グランドスラム大会は特別。とてもワクワクしている」と自分への期待を述べている。 大坂 記者会見 youtube

土居美咲は7位のS・スティーブンス(米国)と、奈良くるみはD・ヤクポビッチ(スロベニア)と対戦する。

錦織圭 フランス選手と対戦

第7シードの錦織は、大会推薦で出場の153位のQ・アリス(フランス)と26日(日)、11時からの第2試合で対戦する。日本時間だと同日21時ごろか?(WOWOW生放送、TV東京も)
「サーブが強くてストロークもしっかりしているプレーヤー」191センチの長身、22歳のパワーに負けないようにしたいと。

勝ち進めば、2回戦は08年全豪準優勝のツォンガ(フランス)対96位のP・ゴヨフチク(ドイツ)の勝者と対戦だ。
ツォンガとの対戦成績は錦織の5勝3敗だが、15年準々決勝で対戦しフルセットで敗れている。
錦織の全仏オープンは、15と17年のベスト8が最高成績。クレーでの勝率は高く、得意なコートでもある。
4回戦ではメドベージェフ(ロシア)、準々決勝では赤土の王者ナダル(スペイン)か?

西岡良仁はM・マクドナルド(米国)、ダニエル太郎は第14シードのG・モンフィス(フランス)と対戦する。

フレンチ・オープン賞金総額 53億円。優勝賞金3億円
大会オフィシャルHP:ローランギャロス2019
賞金総額:€42,661,000(53億円)
本戦:男女128ドロー
赤土クレー
会場:Rolandgarros
本戦:5/26-6/09,2019
パリ現地時刻(時差-7時間)
オーダー・オブ・プレー及び結果

シングルス
優勝賞金:€2,300,000 (3億円)
準優勝:€1,180,000(1億5000万円)
ベスト4:€590,000(7300万円)
ベスト8:€415,000(5100万円)
4回戦:€243,000(3000万円)
3回戦:€143,000(1800万円)
2回戦:€87,000(1100万円)
1回戦:€46,000(570万円)

男子シングルスドロー
男子ドローnet版
女子シングルスドロー
ドロー

予選
予選男子128ドロー
予選女子96ドロー

ダンテコーチ、錦織、チャンコーチ 全仏オープン準備万端

記事:塚越亘/塚越景子/Y.Morishita/T.Terashima photo:H.Sato/Tennis Japan