8月26日 USオープン 初日

第7シードの錦織圭(日清食品)が、1回戦で予選勝者のトルンゲリッティ(アルゼンチン)と対戦。6-1, 4-1 とリードしたところで、相手が棄権。わずか47分で快勝。7月のウィンブルドン以来、約一ヶ月ぶりの勝利を味わった。

錦織は、USオープンでは、奇数年では1回戦敗退や欠場などで、意外にも今年が初勝利。奇数年は勝てないと言うジンクスがあったが、それを払拭した。

錦織、USオープンには2007年17歳の時に初挑戦、予選2回戦で負けている。
翌年2008年、18歳の時には3回戦で当時世界4位だったフェレール(スペイン)を3時間34分、フルセットの激闘で破り、日本男子シングルスとしては71年ぶりに全米ベスト16進出という快挙を達成した。
2014年には準優勝、2016年と2018年にはベスト4。2010、2012は3回戦。
不思議なことにその間の奇数年は、1回戦負けや、怪我で不参加だったりした。

「えっ?????? 初めて!!!!!
錦織圭インタビュー

「えっ?
奇数年で初戦突破したのは初めてですか!
自分のキャリアで・・・・・・?
全く知らなかった。」

「今日は最初から動けて調子も良かった。
昨年と一緒で前哨戦では勝てなくて、今年も大丈夫かな?とそこまで自信はなかった。
気楽に入った。
もちろん、グランドスラム1回戦は緊張感があって、マックスに自信はなかったが、プレー自体が良かった。」

「邪念なようなものはない。
前哨戦では不安はあった。今日はほぼ全部良かった。ストロークはとても良かった。
もうちょっと微調整すればいいと思う。コート上の感覚が良かったので。」

「もちろん、言い方は悪いけど、早く勝てれば、早いほどいい。楽です。
調子も良かったけど欲しいのは自信なので、試合にちゃんと勝つ、勝ちきることが欲しかった。
本当はもう少しやって試合勘や緊張感を味わいたかった。」

「内容が良かったので反省点はほとんどない。
前哨戦の2大会は攻め急いでいた。それを修正したかった。
練習ではできていた。今日は集中力があって、攻めるところは攻めていけた。
体も良く動いていた。相手の強い部分もあったが、自分のショットで封じられていたと思う。」

「早い展開でプレーできるかを課題にしていた。」

「ダブルフォルト、今日は良くなかった。練習では良くなっていた。特に気にしてはいない。
3,4日間の練習では打てていた。
強い相手にはダブルフォルトは響くので、明日修正をしたいと思う。」

「自信は試合で勝つのが一番だが、練習でも手に入る。
この1週間はテニスが良くて満足していた。それが実践でできたらいいと思う。
まずは練習ですかね?ハードに取り組んで自然と練習に打ち込めた。」

「一番練習するのはツアーではシュワルツマンとゴファンかな?
ストロークが安定していて、パワーに頼らないのがいい。
練習する中では1番、2番にやりたい選手かな?
ビッグサーバーとは練習しないので避けている。そういう試合がある時以外は。」

錦織圭 快勝

対戦相手は予選から勝ち上がってきた205位のトルンゲリッティ(アルゼンチン)。29歳、最高ランキング112位。
予選では格上のプレーヤー3人を破ってきたので、あなどれない相手だったが。

チャンスボールをついてネットに出てきたトルンゲッティに対して、バックのクロスパスで切り返す。
2ポイント目はフォアの強打などを決め、いきなりオープニングゲームをブレーク。
第1セットを6-1で取る。第2セットも4-1とリードしたところで相手が棄権した。
腹部の怪我のようだったが、錦織の質の高いテニスに太刀打ちできず諦めたような棄権だった。

2回戦は108位、アメリカのクラーン(29歳、最高ランキング63位)と28日に対戦する。

1回戦快勝の錦織圭

2019 USオープン
賞金総額$57,238,700(約63億円)
会場:USTA Billie Jean King ナショナルテニスセンター
NY現地時刻(時差-13時間)
本戦:8/26-9/8,2019
オーダー・オブ・プレー
ライブスコア
大会日程

男子ドローPDF
女子ドローPDF

USオープンドロー
男子予選ドロー
女子予選ドロー

シングルス賞金(男女同額)
優勝:$3,850,000(4.3億円)
準優勝:$1,900,000(2.1億円)
ベスト4:$960,000(1.1億円)
ベスト8:$500,000(5500万円)
4回戦:$280,000(3100万円)
3回戦:$163,000(1800万円)
2回戦:$100,000(1100万円)
1回戦:$58,000(640万円)
賞金ブレークダウン($1=約110円)

USオープンは、WOWOWで8月26日~9月9日、連日生放送。ナビゲーター:伊達公子、解説:鈴木貴男、村上武資、神尾米、近藤大生

記事塚越亘/西谷明美/森下泰/塚越景子 写真佐藤ひろし/TennisJapan