ATPマスターズ1000シリーズの第2戦、マイアミで開催されているソニー・オープンの1回戦で、添田豪(日本、83位)が、アレハンドロ・ファリャ(コロンビア、60位)に、5-7、1-6で敗れ、本戦初出場のマイアミで勝利を飾ることはできなかった。
添田は、第1セット第1ゲームで、ブレークポイントを3回握るものの、左利きのファリャの打つファーストサーブに対して、フォアリターンをミスしてチャンスを活かすことができなかった。逆に、ファリャは、第4ゲームで3回目のブレークポイントで、フォアクロスのウィナーを決めてブレークに成功した。
第5ゲームではファリャのミスに乗じて、添田がブレークバックに成功すると、第11ゲームまでお互いサービスキープが続いた。
添田、5-6で迎えた第12ゲームで、添田が空回りする形でミスを重ね、ブレークを再び許して、第1セットをファリャが先取した。
「少し体の疲労があって、あまり長いラリーをせずに、短いポイントで終わらせようとする気持ちが強すぎた。第1セットを取れていれば、勢いに乗れていたと思うんですけど、勢いが無くなってしまって、空回りというか、単調になり過ぎた」
第2セット以降は、ファリャが添田を突き放しセットを連取し、添田の初戦突破はならなかった。敗れたものの、28歳でマイアミ初出場を果たした添田は、まだまだ勝利に貪欲だ。
「自分にとって憧れの舞台だった。本戦に出ることは、自信にしたい。ただ、いざ舞台に立つと、やっぱり勝ちたいという気持ちがあるし、やっぱり悔しい。厳しい戦いの連続で、もちろんツアーに定着していきたいですけど、厳しい道のりではありますね」
今後もツアーに定着するための戦いが続くが、添田の本当の実力が試されていく。
写真は、ソニー・オープン1回戦でフォアハンドを打つ添田豪
Photo by Hiroshi sato
Text by Hitoshi ko