3月26日(火)、アメリカ、フロリダ州、マイアミで行われている ソニー・オープン(賞金総額約10億円)全ての男子4回戦が行われ錦織圭は第3シードの フェレール に敗れた。同日行われたナイト・セッションでは第1シードのジョコビッチが32歳のベテラン、ハース(独)にストレートで敗れる波乱があった。
<男子4回戦>
○3)D. Ferrer(ESP) 64 62 ●13)錦織圭
錦織対フェレールの対戦成績は2勝2敗。最初の対戦は2008年USオープン3回戦、錦織が3時間34分のフルセットの激戦の末に勝っている。18歳の錦織圭が華々しくデビューを飾った時だ。昨年のロンドンオリンピックでも勝利している。負けたのは2011年ジャパン・オープンと今年の全豪オープン。これが5回目の対戦。
朝9時半からのセンターコートでの練習。
トスに勝った錦織はレシーブを選ぶ。フェレールのサーブで始まる。フェレールは立ち上がりから集中力を発揮していた。15でキープする。
すると第2ゲーム、錦織のサーブをブレーク、第3ゲームをキープし、3-0とする。
フェレールは今年既にツアー2勝している。通算20勝。来週の4月2日には31歳になるベテランだが動きが若々しい。
フェレール5-3リードの第9ゲーム。40-30のセットポイントでフェレールがこのゲーム2つ目のダブルフォルトを犯す。
珍しい。それだけ錦織のプレーを意識しているのだろう。
ジュース後、バックのストレートを決めた錦織はブレーク・ポイントを握り、遂にブレーク・バックした。(錦織4-5とする)
錦織4-5のサーブ、ジュース後、錦織は先にしかけるがバックのダウン・ザ・ラインが惜しくもアウト。
4度目のジュース、4度目のセットポイント、錦織はバックをロングにしてしまい第1セットを4-6で落としてしまった。
第2セットも世界5位に対して対等のラリー戦が続く。
第4ゲーム、30回近いラリーが続いたポイントもあったが、惜しくもそのゲームを落としてしまった。(錦織1-3)
「やっぱりフェレールはしぶとかった。どんなボールも食らいついてきて、イージーなポイントはほとんどなかった。
ストローク戦でも勝てていなかった。彼のしぶとさに対応しきれず、攻めきれなかった。」と淡々と答える錦織圭。
「意外と悔しそうでなく、けっこうサバサバしていた。」と多くの日本のメディアは敗戦後の錦織の印象を語っていたが、本当は凄く悔しがっていたのではないだろうか。この敗戦の悔しさを糧に錦織は逞しくなっていくのだろう。
錦織はこの後、デ杯韓国戦、マスターズシリーズ・モンテカルロなどは出場せずに約1ヶ月間、シカゴでみっちりと体を鍛え直すと言う。
体調は万全でないのに、しっかりと2回勝つ。錦織圭の底力を見た今回のソニー・オープンだった。
大会名:ソニー・オープン・テニス
ATPカテゴリー:$5,300,000 ATP Masters
WTAカテゴリー:$5,200,000 WTA Premier
男女共に96ドロー、ハード
会場:キービスケーン マイアミ
マイアミ現地時間(時差-13時間)
期間:03/19-3/31,2013
<男子準々決勝>
11)G Simon (FRA) vs 15)T Haas(GER)
3)D. Ferrer(ESP) vs J Melzer(AUT)
4)T Berdych(CZE) vs 8)R Gasquet(FRA)
2)A Murray(GBR) vs 9)M Cilic(CRO)
<男子4回戦>
○15)T Haas(GER) 62 64 ●1)N Djokovic(SRB)
○11)G Simon (FRA) 57 62 62 ●7)J Tipsarevic(SRB)
○3)D. Ferrer(ESP) 64 62 ●13)錦織圭
○J Melzer(AUT) 26 63 63 ●T Kamke(GER)
○8)R Gasquet(FRA) 67(3) 75 76(3) ●10)N Almagro(ESP)
○4)T Berdych(CZE) 61 61 ●17)S Querrey(USA)
○9)M Cilic(CRO) 75 76(4) ●6)J Tsonga(FRA)
○2)A Murray(GBR) 62 64 ●16)A Seppi(ITA)
<男子3回戦>
○13)錦織圭 62 75 ●X. Malisse(BEL)
<男子2回戦>
○13)錦織圭 63 63 ●HANESCU(ROU)
<男子1回戦>
○A.FALLA(COL) 75 61 添田豪
○Q)O. Rochus(BEL) 46 64 3-1ret. ●伊藤竜馬
男子本戦ドロー
錦織 圭 ブログ
錦織 圭 データー 1989年12月29日生まれ 23歳
<女子3回戦>
○1)セリーナ・ウイリアムズ 63 63 ●森田あゆみ
<女子2回戦>
○森田あゆみ 76(2) 26 63 ●31)ウィックマイヤー
○19)ビィーナス・ウイリアムズ 76(3) 36 64 ●クルム伊達公子
<女子1回戦>
○森田あゆみ 16 75 64 ●H. WATSON(GBR)、39位、20歳、170cm、昨年のHPオ-プン大阪優勝者
○クルム伊達公子 62 60 ●C.SCHEEPERS(RSA)、61位、29歳、176cm
女子本戦ドローPDF版
男子予選ドロー
女子予選ドロー
(記事写真 テニスジャパン 塚越 亘 CanonEos7D)