3月31日(日)、アメリカ、フロリダ州、マイアミで行われた ソニー・オープン(賞金総額約10億円)男子決勝戦が行われ4回戦で錦織圭を破った第3シードの フェレール は決勝でマレーにマッチ・ポイントがあったが惜しくも敗れた。
そのマッチ・ポイント、10数回続いたラリーでフェレールはプレーを中断してチャレンジしたが、スローモーションは無情にもわずかにラインにかかっていた。それがアウトだったらフェレールが優勝していたのだが。それともチャレンジせずにプレーを続けていたらどうなっていたのだろうか? 決勝戦 ビデオ・ハイライト

<男子決勝戦>
○2)A Murray(GBR) 26 64 76(1) ●3)D Ferrer(ESP)

フェレールのサーブで始まる
フェレールが走り回り、ジュースの末にマレーのサーブをブレークした。(フェレール2-0)
フェレールは第3ゲームもキープ、3-0とする。

第4ゲームもジュースに、マレーがダブルフォルトを犯し、ブレーク・ポイントを掴む。
20回近く続いたラリー戦、マレーのバックハンドはネット。 なんとフェレール 4-0だ!

サービス・エースなどで30-15とリードするが、30-40とブレーク・ポイントを握られたフェレール、しかしジュースに持ち込む。
Tへファーストサーブを放つフェレール、マレーのフォアのリターンはネット、フェレールが5-0とする。

マレーがやっと15でキープする。(フェレール5-1)

5-1、フェレールのサーブで15-40、マレーはフォアのパスを決めてブレークする。(フェレールがまだリード 5-2)

マレーのサーブ、マレーはフォアをネットし、0-40とセットポイントを握られる。
そのセットポイント、なんとマレーはダブルフォルト!
フェレールが6-2で第1セットを取った。

第2セット

オープニングゲーム、ジュース後のブレーク・ポイント、35回のラリーが続く、マレーのショットはアウトのコール、チャレンジするが、アウトでジュースに
3度のジュースの末にフェレールが遂にキープする。

マレーが思い切り打ったボールはフェレールにオープンに返されてしまう場面があった。
今日の試合はどうもフェレールの分がありそうだ

フェレールのダブルフォルトで15-40、
30-40からフェレールのフォアはロングになり、マレーが第2セットは最初にブレークする。

マレー、3-2、15-40となるがジュースに、そしてキープする。(マレー4-2)

フェレールのサーブは15-40とブレーク・ポイントを握られる。
30-40、22回続いたラリー戦、マレーに分がある攻防だったが、勝ったのはフェレール、凄いラリー戦だった。今日のホットショットになるだろう
大ピンチの局面をフェレールはキープする。フェレールらしさ発揮、3-4と食い下がる。

第8ゲーム、マレーのサーブ、28回続いたショット、フェレールがアウトなどあったがジュースに。
マレーのバックはネット、フェレールがブレーク・バックのチャンスを掴む
9回目のマレーのドロップ・ショットはネット、フェレールが食い下がり遂にブレーク・バックに成功する。4-4

しかしここでフェレールはサーブのキープができずに落とす。(マレー5-4)

マレーのサービィング・フォア・ザ・セット、
最初のポイント、ドロップ・ショットをネットにするフェレール
マレーが第2セットを取り返した。

ファイナル・セット

15-40、フェレールのフォアのダウン・ザ・ラインはわずかにワイド、フェレールがオープニングゲームを落とす。
流れがマレーに大きく変るか?と思われたが、ここからなんとブレーク合戦。

第2ゲーム、今度はマレーが15-40、
フェレールはフォアに回り込み思い切りダウン・ザ・ラインに打つ、マレーはフォアのクロスで返そうとするがそれはロングに、フェレールがブレーク・バック1-1とした。

お互いにデフェンスの良いプレイヤー、どちらかと言うとフェレールが先にしかけ攻めている。
フェレールは30-40からバックのダウン・ザ・ラインを攻めたがほんの少しワイドに、またサービス・ダウンだ。

ジュース後なんとマレーがダブルフォルトで落とす。女子の試合ではないのにサービス・ダウンが続く。2-2

フェレールのサーブだが、また0-40、マレーがバックのクロスを決めブレーク、マレー3-2となる。

10回目のラリーフェレールは逆をつく、逆をつかれたマレーは思わずコートに倒れる。
なんとファイナル・セットはブレーク合戦、3-3、流れが変りそうで変らない。両者凄い粘りだ。

第7、第8ゲームはお互いにキープ、4-4となる。

30-30から攻めたフェレールだがストロークを2本ネット、サーブを落とす。マレーが5-4とリードする。

5-4、マレーのサービィング・フォア・ザ・マッチだが15-40、
30-40からフェレールは短いボールをつき、積極的に前に出てブレーク・バック5-5とする。

5-6、マレーのサーブ、40-15になったので、タイブレークになるかと思われたがジュースに。
10数回のラリー、前にでてきたマレーだがバックのボレーをワイドに!
フェレールにチャンピオンシップ・ポイントがきた

10数回のラリー、マレーのフォアをフェレールはプレーを中断してチャレンジするが、それはインに。アウトだったらフェレールが優勝だったが。

そこをしのいだマレー、タイブレークに突入

ネットにあたり マレーが最初のポイントをミニブレーク、1-0、そして3-0に。
フェレールはフォアをワイドで0-4と連続ポイントを失う。

マレー4-1から5-1、
ファーストサーブを決めて6-1とチャンピオンシップ・ポイント

セカンドサーブをバックでダウン・ザ・ライン、フェレールは追うがラケットをはじく、
マレーが苦しい試合に終止符をつけた。

それにしても凄い試合だった。フェレールのしぶとさを上回るマレーの忍耐力のあるテニスだった。
この優勝でマレーはATPランキング2位となった。

大会名:ソニー・オープン・テニス
ATPカテゴリー:$5,300,000 ATP Masters
WTAカテゴリー:$5,200,000 WTA Premier
男女共に96ドロー、ハード
会場:キービスケーン マイアミ
マイアミ現地時間(時差-13時間)
期間:03/19-3/31,2013

オーダー・オブ・プレー
ライブ・スコア
<男子決勝戦>
○2)A Murray(GBR) 26 64 76(1) ●3)D Ferrer(ESP)

<準決勝>
○3)D. Ferrer(ESP) 46 62 63 ●15)T Haas(GER)
○2)A Murray(GBR) 67(3) 61 62 8)R Gasquet(FRA)

<準々決勝>
○15)T Haas(GER) 63 61 ●11)G Simon (FRA)
○3)D. Ferrer(ESP) 46 63 60 ●J Melzer(AUT)
○8)R Gasquet(FRA) 63 63 ●4)T Berdych(CZE)
○2)A Murray(GBR) 64 63 ●9)M Cilic(CRO)

<4回戦>
○15)T Haas(GER) 62 64 ●1)N Djokovic(SRB)
○11)G Simon (FRA) 57 62 62 ●7)J Tipsarevic(SRB)
○3)D. Ferrer(ESP) 64 62 ●13)錦織圭
○J Melzer(AUT) 26 63 63 ●T Kamke(GER)

○8)R Gasquet(FRA) 67(3) 75 76(3) ●10)N Almagro(ESP)
○4)T Berdych(CZE) 61 61 ●17)S Querrey(USA)
○9)M Cilic(CRO) 75 76(4) ●6)J Tsonga(FRA)
○2)A Murray(GBR) 62 64 ●16)A Seppi(ITA)

<3回戦>
○13)錦織圭 62 75 ●X. Malisse(BEL)

<2回戦>
○13)錦織圭 63 63 ●HANESCU(ROU)

<1回戦>
A.FALLA(COL) 75 61 添田豪
○Q)O. Rochus(BEL) 46 64 3-1ret. ●伊藤竜馬
男子本戦ドロー

錦織 圭 ブログ
錦織 圭 データー 1989年12月29日生まれ 23歳

女子はセリーナがシャラポワ破り優勝
<女子決勝戦>
○1)S Williams(USA) 46 63 60 ●3)M Sharapova(RUS)

セリーナ・ウイリアムズはこれがマイアミ6回目、生涯48回目のツアー優勝。
シャラポワ、マイアミでは5回決勝に進出するが1度も優勝できていない。決勝戦での成績は28勝20敗。

<3回戦>
○1)セリーナ・ウイリアムズ 63 63 ●森田あゆみ

<2回戦>
○森田あゆみ 76(2) 26 63 ●31)ウィックマイヤー
○19)ビィーナス・ウイリアムズ 76(3) 36 64 ●クルム伊達公子

<1回戦>
○森田あゆみ 16 75 64 ●H. WATSON(GBR)、39位、20歳、170cm、昨年のHPオ-プン大阪優勝者
○クルム伊達公子 62 60 ●C.SCHEEPERS(RSA)、61位、29歳、176cm
女子本戦ドローPDF版
男子予選ドロー
女子予選ドロー

(記事写真 テニスジャパン 塚越 亘 CanonEos7D カップ写真:佐藤ひろし)