14日、女子テニスツアーで世界ランク7位、今年のウィンブルドンでグランドスラム初タイトルを手に入れていたマリオン・バルトリ(フランス)が、ウエスタン&サザン・オープンでの試合後の会見で突然、現役からの引退を発表した。バルトリはこの日に行われたシングルス2回戦で、シモナ・ハレプ(ルーマニア)に6-3、4-6、1-6の逆転で敗れていた。
「あの試合が私のキャリアで最後の試合でした」何の前触れもなしにバルトリは引退を宣言した。「引退し、キャリアに幕を下ろすときが来ました。
引退の理由について聞かれたバルトリは「もう体が動かなくなりました。今年の初めから多くの怪我に悩まされていました。長い間ツアーで戦い、ウィンブルドンで出し尽くしました。夢が叶いましたが、もう私の体は何もできないのです」と、13年に及ぶツアー生活で蓄積された疲労を明かした。
バルトリはプロデビュー以来、そのキャリアの大半を父親との親子鷹でツアーを転戦してきた。「父には電話で伝えました。私がアメリカに向けて家を出たとき、このことは予感していたようです。引退のことを告げても、驚いていませんでした」
今後の予定については白紙としたバルトリ。だが「人生にはテニスをプレーするよりも、やるべきことが沢山あります。きっと何か見つかるでしょう。」と、新しい人生への展望を語っている。
15歳だった2000年にプロデビューをしているバルトリは、キャリア通算でツアー8勝を記録しており、その中には2006年のジャパンオープン、そして2011年のHP OPENも含まれている。
写真は、ウィンブルドンで優勝したバルトリ(左)
Photo by Hiroshi sato